【刀剣乱舞】その刀、風をも絶つ

第二十一話　いざ、開戦！！ ページ23

noside




風剣『かかってこい！覚悟は出来ている！！』



金属の打ち合う音が響く、戦場と化した、山に大声が響いた。

その声で戦闘の火蓋が切って落とされたようで、時間塑行軍は勢いよく、風剣藤四郎の元に、突撃してきた。



風剣『…！ヤバッ…！？』



流石に、戦場育ちとはいえ、顕現されたのは昨日。そして、この圧倒的な戦力差。


戦場育ちなら、すぐに分かるだろう…。負け戦だ。無謀すぎる…と。


だが、前の主の影響なのか、風剣藤四郎は不思議と“怖い”という感情は沸いて来なかった。

むしろ、楽しいとさえ思っている。

かつて、織田信長も桶狭間で、数倍の戦力差を覆したのだ。当たり前の事かも知れない。


数分後、風剣藤四郎は、脇腹や腕、頬までに傷が出来ており、中傷になっていた。だが、敵も十分に深傷をおっており、残り四体だ。



風剣『流石に…無理が…ある…か…。


だが…こんなもの！！あの時に比べれば！！

まだまだ可愛いものだ！！


さぁ…柄まで、通させてもらおうか！！』



その時、何処からともなく銃弾が飛んできて、敵短刀を蹴散らし始めた。

風は急いで、近くに居た敵を一体倒して、辺りを見回した。


すると…



不動「風！！無事か！？」


小夜「大丈夫ですか？」


乱「風姉！！大丈夫！？」


鯰尾「風！大丈夫！？救急セット持ってきたから、ちょっとじっとしてて！」


青江「すごく、乱れていたようだね…。もちろん、戦闘のことだよ？」


秋田「にっかりさん！そんなこと言ってる場合ではないですよ！！早く手伝ってください！！」



桔梗が、出撃させた部隊が見事に風剣を発見したようだ。その事に気付き風剣は安心して静かに気を失った。




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