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・A・ ページ7

推しの女装は健康に良いしいずれガンにも効くようになるよねっていう話。

――――

もういいよ、そう言われて目を開ける。しばらく目を瞑っていたせいで眩しい。ようやく視界が元に戻ると、目に飛び込んできたのは鏡に映る自分の姿だった。思わずうわ、と声が漏れる。そこに映っていたのは、まさしく女の人の顔であった。
いつもより少しだけ白い肌に、赤みがかった頬。決して長いとは言えない睫毛もくるんと巻かれていて、目がパッチリとして見える。グッズの宣伝用にと購入した茶髪のウィッグも可愛らしくアレンジされていて、顔と合わせて見ても違和感がなくなっている。
これは本当に俺なのかと疑った。
「どう?あろま。可愛いだろ」
「可愛いってか……何、誰?これ」
「どこからどう見てもお前だろうよ」
「それはそうなんだけど。……まあ、いいんじゃない?」
「お、お気に召した?この道十何年も極めてればこんなもんよ」
つい先程まで使っていたメイク道具をしまいながら自慢げに話すA。俺が暇になって指先でクルクルと髪を巻き付けて遊んでいると、部屋の向こうからFBの声が聞こえてきた。
「あろま終わった?見たい見たい!」
無邪気な声のした方を振り返り、今の俺の顔を見せてやる。すると彼は分かりやすく驚いたような顔をしたあと、「すげえ!」と声を上げた。
「あろま、女の人って言われても違和感ないよ。お前のこと知らない人なら分からないんじゃない?」
FBは面白いものでも見るかのような目で俺をジロジロと見てくる。……いや、実際、二十年来の付き合いである彼にとっては面白いものなのかもしれない。
彼の言葉に反応したAが俺の肩をするりと撫でると、ポンポンと叩いてきた。擽ったくて、少し身を寄せてしまう。
「あろまの場合はこの肩なんだよなぁ。体も細いし、これさえどうにかなればマジで女性に見えると思うんだけど……」
「別に、そこまでしなくてもいいでしょ」
「いや、俺が見たい」
「自己満かよ」
表立って活動する顔担当はきっくんだけど、この姿のお前は皆にも見せてやりたいわ。そう言って彼は笑った。

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色彩 - ハァッ....!!一目惚れしましたはい、好きです(?)なんなんですか!!((お前がだよ))頑張ってください。 (2022年10月3日 16時) (レス) @page9 id: ed0cf3b229 (このIDを非表示/違反報告)
あくあぱっつぁ(プロフ) - 最高です…😇 (2022年9月19日 19時) (レス) @page3 id: 718ffcc258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あび | 作成日時:2022年9月14日 7時

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