73．比べないで ページ8
rbr 視点
昔からそうやった。
「絵人は優秀ね。呂戊太もこれくらい賢かったら…。」
よく母さんや父さんに言われた。
でも，俺は気にしていなかった。俺は兄さんが好きやったから。
それを気にしだしたのは小学生になった頃。
「どうしてこれしか出来ないの？お前は誰の子なんだろうな。」
両親の言葉は暴力的になっていった。でも…。
pe「そんな事言うな。呂戊太は呂戊太だ！」
…兄さんは俺を守ってくれた。俺はそれが嬉しかった。
でも，同時に苦しかった。
兄さんと比べられるのは苦しい。でも，当の本人は俺を愛してくれている。
そのまま成長して，俺は生徒会に入った。
一番の理由は
『流石絵人さんの弟！』
言葉が俺の心にグサリと刺さった。
悪気はない。二人共優秀だと言いたいだけ。…でも。
rbr「…うっさいわ。」
気付いてはいた。
彼女はコネシマと兄さん以外眼中にないんだ。
小さい頃から助けてくれた…優秀な奴。
そこに俺が入る隙間なんて無くて…。
rbr「兄さんやなくて俺を見てよ…。」
…あぁ。好きな人に好かれんって…こんな辛いんやな。
『…天乃？』
天乃…か。
兄さんのことは絵人さんって呼ぶのに。
rbr「…ごめん。今の忘れて。」
俺は逃げようとした。でも，Aさんは俺の腕を掴んだ。弱い力で，精一杯。
『ごめん。でも，私ちゃんと天乃のことも見てる。
毎朝白井先輩と飼育小屋の掃除してるよね？朝見たんだ。
それに，天乃が教えてくれるのすごく分かりやすい。』
その言葉を聞くだけで泣きそうになった。
…俺のことも見てくれとったんや。
『ごめんね。私の言い方が悪かった。
もちろん絵人さんも優秀。…でも，天乃が頑張ってるの私は知ってるから。』
その言葉を聞いて，抑えていた涙が目から溢れ出た。
…何で，こんな優しいんやろ。
rbr「…呂戊太。」
『？』
…少しくらい，我儘言っても罰当たらんよな。
rbr「天乃は兄さんもや。俺は呂戊太。」
『…呂戊太？』
不思議そうにするAさんもかわええ。
rbr「…明日頑張れよ。」
『…うん！』
そして俺はAさんと分かれた。
…正直今俺はニマニマしているだろう。
呂戊太…か。…名前，呼んでくれるだけでこんな嬉しいんやな。
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とれにあ(プロフ) - 猫狗さん» knさんには頑張ってほしいところ…！笑ありがとうございます！ (1月28日 13時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - ...強く生きろ...knさん...続きニチャりながら待ってますね！ (1月24日 19時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます。そして，明けましておめでとうございます☺️ (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします🙇 (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続編おめでとうございます！それからあけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！更新頑張ってください！ (1月1日 18時) (レス) id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2023年12月31日 9時
