91．光 ページ28
sho 視点
俺は公園のベンチに座る。そして，溜め息を吐く。
冬だからベンチは冷たく，芯から冷えるように感じる。
…だいたいAもAや。�牴聴Δき瓩辰堂燭笋佑鵝�
― 『…可愛いね。』 『可愛い…。』 ―
…でも，あのときのA…楽しそうやったな。
…A，放ってきてしもた。今から謝りに行くにしてもAが何処に居るのか分からんし。そもそも，許してくれるやろか。自分から誘っておいてこんな身勝手な奴を…嫌わんといてくれるやろか。
『…！』
「？」
…何処からか聞こえた，大好きな人の声。何て言っとんか分からんけど，声が少し荒れとるのは分かった。
『…紗尾！』
「えっ…。」
自分でも思うほど間抜けな声がでる。やって，仕方ないやん。…Aが目の前に現れたんやから。
「A…なんで？」
下を向き，涙ぐみながら聞く。Aに合わせる顔がない。
『塩戸と…伊野が教えてくれたの。たまたま会って。』
「え？…彼奴等が？」
その言葉を聞き，思わず顔を上げる。…彼奴等も尾行しとったんかよ。でも…そうか。覚えてくれとったんか。
深く深呼吸をし，俺は覚悟を決め立ち上がった。
「…A，ごめんな。身勝手な行動してもうた。折角付き合ってくれとったのに…ホンマごめん。」
俺は深く頭を下げた。すると，Aは少し黙った後に「頭を上げて」と優しく言った。
『正直驚いたけど…見つかって本当に良かった。…私もごめんね。紗尾の気持ち考えられてなかった。』
…優しい瞳。怒りの感情は一切見せず，ただただ反省と優しさの表情。俺が初めて見るAの表情やった。
その優しさを見ると余計に自分がダサく感じてしまう。
「Aは悪くないやん…。」
我慢していた涙が俺の目からこぼれ落ちる。すると，Aが何か察したのか優しく抱き締めてくれる。
…何で，Aはこんな奴にも優しくしてくれるんやろ。
そのとき。公園を様々な色の光が包んだ。
『イルミネーション？…綺麗。』
…そう言っているAの方が俺には綺麗に見えた。
この公園が毎年やっとるイルミネーション。ホンマはもっとロマンチックに見るはずやったんやけど…。
『…紗尾！行こう。』
Aが笑顔で手を差し伸べる。
失敗ばっかやったクリスマス。でも，最後に現れた一筋の光。それを見たら…こんなんもアリやなって思った。
「…おう！」
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とれにあ(プロフ) - 猫狗さん» knさんには頑張ってほしいところ…！笑ありがとうございます！ (1月28日 13時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - ...強く生きろ...knさん...続きニチャりながら待ってますね！ (1月24日 19時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます。そして，明けましておめでとうございます☺️ (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします🙇 (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続編おめでとうございます！それからあけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！更新頑張ってください！ (1月1日 18時) (レス) id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2023年12月31日 9時
