83．生きてる ページ19
???「…！」
ふと，聞き慣れた声がする。私の大好きな声。
…どうして？最期くらい一人にさせてよ。こんなのただ寂しいだけなのに。
kn「…A！」
『！？…シッマ？』
…え？目を覚ますと私は“私”のベッドで寝転んでいた。
目線を下ろすと手足があり，動かそうとすればちゃんと動く。声もすぐに出た。
部屋の時計を見ると午後4時。かなりのこと眠っていたようだ。
kn「その…大丈夫か？迎えに来ても返事無かって…見に来たら床に倒れ込んでてん。」
『…そっか。』
私はどうやらまだ生きているらしい。
もしかしたら『私』や“私”が助けてくれたのかも…なんて。
…ん？床に倒れ込んでたってことは―。
『え？運んでくれたの？』
kn「当たり前やん。あ，ぺ神と絵人さん来とるで。」
運んでくれたのか。大変だっただろうな。
…っていうか，ぺ神と絵人さん呼んでるって…。
ぺ神は生徒会と仲いいからわかるけど，なんでシッマが絵人さんの連絡先知ってるんだよ。
『その…ごめんね？迷惑と心配かけちゃって…。』
私が申し訳無さそうに(実際すごく申し訳無い)言うと，シッマは私の頭を撫で髪をワシャワシャする。そして，私に微笑みかけた。
kn「そりゃ心配はしたけど…迷惑なんかちゃうわ。
俺等はずーっと一緒で助け合っていくんやから。
俺はAを助けるし，俺も…Aに助けられてきたんや。」
そう，少し顔を赤くして言った。
…恥ずかしいなら言わなければいいのに。何だか私まで恥ずかしくなる。
私がシッマをじっと見ていると，シッマはさらに顔を赤くして喋りだした。
kn「〜っ，やからっ！俺はAが…」
シッマが，私を…？
kn「すk…sn「Aちゃぁぁぁぁん！！！！！大丈夫！？！？」…ｯﾁ」
pe「ちょっとしんぺいさん！？」
…うん！何も聞き取れない！
今言えるのは，ぺ神と絵人さんが来たってことだけ。
シッマには申し訳ないが，ぺ神のうるさい声のせい全く聞き取れなかった。
『その…ご心配おかけしました。』
pe「本当に！心配したんだから！！！」
絵人さんは今にも泣きそうな顔をする。…また心配させちゃったな。
sn「Aちゃぁぁぁん…。」
ぺ神はキャラ崩壊が酷い。絶対中身ぺ神じゃないでしょ。
『…もう，泣かないでよ。』
「「泣゛いてない！」」
息ぴったり…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とれにあ(プロフ) - 猫狗さん» knさんには頑張ってほしいところ…！笑ありがとうございます！ (1月28日 13時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - ...強く生きろ...knさん...続きニチャりながら待ってますね！ (1月24日 19時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます。そして，明けましておめでとうございます☺️ (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします🙇 (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続編おめでとうございます！それからあけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！更新頑張ってください！ (1月1日 18時) (レス) id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：とれにあ | 作成日時：2023年12月31日 9時
