82．おしまい…？ ページ17
私が目を開けると，高校の屋上に居た。
？
声が出ない。出そうとしても出ないのだ。
ガチャ
私の屋上へのの扉が開く。…そこに居たのは，ゲッソリ疲れた顔をしている『私』だった。
『…はぁ。やっと皆を解放してあげれる。』
『私』が呟く。
…そうか。『私』はもう命を絶っちゃうんだな。
もう皆に迷惑をかけるなんて耐えられなくて，心身ともに限界で，パパやママ等の頼れる人なんて居ない。
優しくしてくれるのはシッマと絵人さんと高校の先生方だけ。それ以外には嫌われるか無視。
自分なのに可哀想に思えてくるほどだ。
『あははっ…最後くらい，幸せで居たかったなぁ…。』
『私』は大粒の涙を流す。
…よく頑張ったね。私なんかに思われても虚しいだけだと思うけど，君はよくやったよ。
別に命を絶つという判断が正しいというわけではない。
寧ろ，それはできる限り避けたい最終手段だ。
…でも，本当によく頑張ったよ。
…ねぇ，『私』。
私，なんやかんや幸せだよ。あんな苦手だった生徒会の奴等とも仲良くやれてるよ。
仁上くん，覚えてる？その子もね，すごく変わったの。
初見じゃ気付かないほどに可愛く，そしてカッコよくなったよ。
のあさんとも仲良くやれてるよ。その世界でもすごく優しかった。時々気にかけてくれたよね。すごく優しくて，可愛いの。
絵人さんは相変わらず優しいよ。
本当に保護者として，私のことを考えて守ってくれてる。
シッマも全く変わらないよ。
嫌，ちょっと変わってたかな。頭良くなってた。
でも…不器用で，時々笑う顔がどこか面白くて，皆に平等に優しい。
今までよく頑張ったね。
でも，大丈夫。これから楽しいことがい〜っぱい待ってるから。
自分勝手に心のなかでそう語る。
すると，彼女は屋上のフェンスに足をかける。
もう飛び降りてしまうのだろう。…しかし，彼女は最後に呟いた。
『皆に…愛されたかったなぁ…。』
…っ！
…そうか。そうだ。思い出した。私が死ぬ前に望んだこと。
「誰かに愛されたかった」
もしかして，私がこの世界に来たのは，“私”になったのは，
私がこう望んだから…？
そんな事を考えていると，また頭がぼわぼわしてくる。
…もう本当に終わりなのかな。まぁ，最後に謎はしれてよかったかも。
…ありがとう，“私”。バイバイ，『私』。
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とれにあ(プロフ) - 猫狗さん» knさんには頑張ってほしいところ…！笑ありがとうございます！ (1月28日 13時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - ...強く生きろ...knさん...続きニチャりながら待ってますね！ (1月24日 19時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます。そして，明けましておめでとうございます☺️ (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします🙇 (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続編おめでとうございます！それからあけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！更新頑張ってください！ (1月1日 18時) (レス) id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2023年12月31日 9時
