78．相談 ページ13
ht 視点
12月21日の朝。
俺はいつも通り小屋の掃除をしていた。
今日はロボロが用事で来れないから俺一人。
「可愛い…。」
ピョコピョコしているヒヨコはとても愛らしい。
見るだけで疲れなんて吹っ飛んでしまうほど。
…そろそろ教室へ行こう。そう考えていた時―。
『白井先輩。』
Aに呼ばれた。
何で此処に？…聞きたいことは山ほどあったが，一番気になったのは此奴の表情。
いつもの阿呆そうな笑顔ではなく真剣で真っ直ぐな表情。こんな顔見たことない。
「…A。どうしたの？」
『少し相談が…。
あ，でも大したことじゃないので断っていただいても…。』
この顔で大したことないは嘘だろ。
…断っても良い。寧ろ断りたい。でも―。
『…？』
…こんな顔されたらなぁ。俺の無駄な善意が邪魔をする。
俺は溜息をはく。
「…いいよ。ここじゃアレだし，生徒会室でも行こ。」
『え？こんな事に使っちゃっていいんですか？』
何を今さら。
いつも自分から使っているのに。…めんどくさ。
「…ほら，行くよ。」
俺が強気に言うと，Aは付いてくる。
…何だろ。メンヘラ起こされたらやだな〜。
まぁ，最近の此奴ならしなさそうだけどまだ分からない。
誰も居ない生徒会室に着き，鍵を閉める。
Aは怯えているようだった。…別に何もしないよ。お前に興味なんてないし。
「…そもそもさ，どうして俺に相談なんて？」
少し気になったので聞いてみる。
『間違ってたら申し訳無いんですが，白井先輩…
私のこと…嫌いですよね？』
…は？
何でバレ…って，どうせ適当だ。誤魔化せばバレないはず。
「そんなことないよ？」
『…嘘つかなくていいです。その方が嫌なので。』
…はぁ。何か誤魔化すのも面倒になってきたな。
バレちゃったらしょうがない。俺はただ嫌いなだけで，嫌がらせとか何もしてないし。
『私のこと嫌いな先輩なら気遣わず答えてくれるかな…なんて。』
それもそうだ。彼奴等なら気を遣って此奴を慰めるだろう。俺も普段ならそうする。
…だが，バレてしまった。素直に答えても良いという事だ。
「…いいよ。相談って？」
早く終わらそ。俺はそう考えていた。…此奴が，口を開くまでは。
『…私―
一回死んでるんです。』
…え？
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とれにあ(プロフ) - 猫狗さん» knさんには頑張ってほしいところ…！笑ありがとうございます！ (1月28日 13時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
猫狗(プロフ) - ...強く生きろ...knさん...続きニチャりながら待ってますね！ (1月24日 19時) (レス) id: a2b9d0ac16 (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ひよこさん» ありがとうございます。そして，明けましておめでとうございます☺️ (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします🙇 (1月2日 8時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続編おめでとうございます！それからあけましておめでとうございます！！今年もよろしくお願いします！更新頑張ってください！ (1月1日 18時) (レス) id: e69af3f6e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2023年12月31日 9時
