40．狡い ページ7
you 視点
「Aさん！ちょっと手伝ってくれない？」
『はい。今行きます！』
…楽しい！！！
え？学園祭ってこんなに楽しかったんだ。前の世界では
手伝ってほしいとも言われなかったし，何なら手伝ってたら「邪魔」なんて言われてたのに。
元々裏方の仕事が大好きな私にとって学園祭は最高だ。
私が働いただけ皆が楽できる。そして，多くの人に楽しんでもらえる。こんなの楽しくないわけがない！
『あ，材料追加で貰ってきますね！』
「よろしく」と言われ，私は廊下に出る。
え〜っと…飾りつけ用の花紙って何処で貰えたっけ…。
cin「…あのっA先輩！」
聞こえてきたのは伊野の声。…逃げなきゃ。そう思った。
『…私，用事あるから。』
冷たく返事して逃げようとしたら，伊野に腕を掴まれた。
…嫌だ。怖い。
cin「…俺はこれ以上A先輩に何もしません。でも，お話だけさせてくれませんか？」
嘘。そんなこと言ってまた何かするんだ。
cin「…ごめんなさい。俺，A先輩の気持ち何も考えてなくて…あんなこと…。」
そう言って泣き出した伊野。私は申し訳無さと怒りでいっぱいになった。私の行動せいで伊野が泣いてしまっている現実。でも，その伊野は私の事を誘拐した奴で…。
なんであんたが泣いてるの？
とも思ってしまった。
『…伊野は狡い。』
cin「…え？」
私の気持ちも知らないで。
怒っているのも確か。でも，伊野のことを嫌いになれないのも確か。そんな色々な感情が渦巻いて私は今にも壊れそうだった。
『私はあんたに謝ってほしいんじゃない！！！』
そう伊野の手を振り払った。自分が何を考えているのかもわからない。でも，何故かこの上ない怒りが一気に押し寄せてきた。
cin「A先輩…？」
『でも，あんたのことが嫌いなわけでもない。…ううん，嫌いになれない。』
これは前の世界でも，この世界でも変わらない。
私如きが人を嫌いになるなんて…許されるはずがない。
そんな権利，私にはないから。人を愛しても人に嫌われ続けた私が。
気がついた頃には涙がぽろぽろ流れていた。
『私は…どうすればいいの？』
その問いだけが心に残った。
cin「…A先輩。」
名前を呼ぶな。でも，それも何処か心地よくて…。
???「あっ！チーノと…Aさん？」
…その時聞き覚えのある声がした。
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とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» ありがとうございます！更新頑張ります！💪 (12月19日 7時) (
レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - お化け屋敷……私行ったことないや、怖いのかな？ホラー映画結構見るタイプだけど叫びそう……夢主可愛い！更新楽しみにしてます！ (12月18日 16時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» ありがとうございます！出来るだけご希望に添えるよう頑張ります！✨ (12月1日 7時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - コメント失礼します！私実況者様全員推しなのと愛され大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。あと落ちリクエストできるなら全員のオチか愛されエンドがいいです…無理ならすみません。更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (11月30日 17時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
とれにあ(プロフ) - ちょい。さん» noaさん可愛いですよね〜！いえいえ，ありがとうございます！ (11月24日 6時) (レス) id: 0de92a5b6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とれにあ | 作成日時：2023年11月19日 10時
