6、娯楽の中身 ページ6
シンデレラの時間、深夜12時。
5分前行動を起こしてくれた彼は、11時55分に私の部屋のドアを三回ノックした。
「どうぞ」
ドアがゆっくりと開く。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
深夜12時丁度、彼女、白峯Aの部屋の前に立つ。
二回ノックした後、「どうぞ」と彼女の返事。
ドアを開ければ、そこにはー
銃口を頭に突き付けられた彼女と、床に転がる数人の男。
銃を握っている男と床に延びている男含め、皆見知った顔、詰まり僕の同期だ。
一方、彼女は落ち着き払っていて、乱れた寝巻きの浴衣の襟元を美しい白い手で静かに直した。
「貴女が言っていた面白いものとは、このことですか？」
「ええ、若しかして勘違いさせてしまったかしら」
僕は一つ溜息を吐いた。
「いいえ、こんなことだろうと思いました」
僕は床を一回踏み鳴らす。
「ですから、心強い助っ人を呼んでおきました」
僕がそう言い終わるや否や、部屋に踏み込む二つの影。
それらを警戒し、彼女の頭から銃口を離した瞬間、乾いた発砲音と硬質な金属同士がぶつかり合う不協和音が小さな部屋に響いた。
男が握る銃に見事、銃弾を命中させた実井は冷たい目で部屋の惨状を見渡す。
「ぐぁっ」
痛みで集中力を欠いた男に、空かさず背負い投げを食らわす、波多野。
失神した男を雑に床へ放り、彼等は僕と彼女に向き直る。
「まったく、貴様は人使いの荒い」
「明日、奢る約束絶対だからな」
実井、波多野、僕をゆっくりと眺め、白峯は蠱惑的に微笑んだ。
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枇杷島(プロフ) - 凄く嬉しいです。楽しい作品に出来ているようで安心しました。お褒めのお言葉、ありがとうございます！ (2016年9月29日 23時) (
レス) id: 841cd86dfc (このIDを非表示/違反報告)
野崎 - 何度見ても面白いし表現が色っぽくてすごいなあと思いながら見てます！更新楽しみにして待ってます。頑張ってください！ (2016年9月29日 23時) (レス) id: a382114b2a (このIDを非表示/違反報告)
枇杷島(プロフ) - レンさん» ありがとうございます！ 私も誰落ちとかは兎も角、死人は出したくないなって。ご意見、ありがとうございました。 (2016年8月23日 0時) (レス) id: 841cd86dfc (このIDを非表示/違反報告)
レン - 三好オチかどうかは別として生きててほしいです。 (2016年8月23日 0時) (レス) id: 6d1b932390 (このIDを非表示/違反報告)
枇杷島(プロフ) - ありがとうございます！私も悲しい話は苦手なので、生きてる方が良いなと考えてます。 (2016年8月20日 10時) (レス) id: 841cd86dfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枇杷島 | 作成日時：2016年8月16日 0時
