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先生「それでは、明日から宿泊研修が始まるけどはしゃいで怪我のないように!そして明日は雨やから各々で対策してくるよーに!」
やっと終わった委員会
沢井「やっと終わったー!帰ろ?」
方向は違うけど委員会の日の帰りは沢井さんも一緒
一緒言うても沢井さんは歩いて帰れる距離だから校門でバイバイだけど
こんな時だけ私にも笑顔を向けて「帰ろ」なんて言ってくる
別に私もしげちゃんも沢井さんとは仲良くないし、沢井さんの目的は望だから自然と、
望、沢井さん
私、しげちゃん
で並んで歩くことになる
沢井さんは本当に望が好きなんだろう
こんな短い距離でもすっごく楽しそう
少し身長が高い細身の沢井さんは望と並んでると認めたくないけどお似合いな後ろ姿
はぁ。ばかA。
こんなこと考えるな。
沢井「それじゃ小瀧くん明日ね!桐山さんと重岡くんもバイバイ」
校門を出たところで沢井さんが駅と逆方向に歩いて行く
しげ「ぷはーっ!俺ほんまあの子苦手やわー。小瀧、なんで仲良うなったん?」
しげちゃんは前々から沢井さん苦手やって呟いてる
望「知らん。向こうが話しかけてきて勝手に近くにおんねん」
しげ「小瀧、お前阿呆やな。阿呆や!」
望「は?何がやねん!」
しげ「あ、ほなねー!」
しげちゃんは私たちと乗る電車が違うから逃げるように去ってく
望「あいつなんやねん」
「謎多き重岡やね。笑」
望「謎やし、腹立つわ」
私たちも電車へ乗り込む
2人だといつも通り何も気にせずに喋れる
望「A最近元気なくない?疲れてる?」
「そんなことないよ?私元気ない?」
急に言われてびっくりした
望「んー。たまにな。たまにやけど急に元気なくなる時あるやん」
「そ、そう?そんなことないで」
望「それならええんやけど。なんかあるなら俺に言うんやで?」
「うん、ありがとう」
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沢井さんが苦手で…
なんて言えるわけないやん
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作者名:みりん x他1人 | 作成日時:2020年4月26日 12時