spring.91 ページ44
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照史「もー、お前らなんやねん！朝から気持ち悪いわ！先行くで！」
そう言ってお兄ちゃんは玄関に向かう
「あ、待ってよ」
追いかけようとすると繋がれている左手が動かなくて見上げると
望「おばさん、行ってきます」
と少し遠くに座ってるママに笑顔で手を振って玄関へ向かう
「あ、行ってきます！」
望に手を引かれ慌ててママへ伝える
ママのいってらっしゃーいを後ろで聞いて家を出る
家を出るとお兄ちゃんはすでに前の方を歩いていて私たちもお兄ちゃんの元へ歩き進める
終始無言の私と望
気まずい……
急に望が立ち止まり私の方を向く
望「A………あの………」
「望！ここ最近先に行っちゃってごめんね？」
私はまた何でもないフリをしてしまう
望「え？」
「なんてゆーか、習慣みたいになっちゃって……！」
望から握られている手に力が入った
望「A……俺…ごめん……Aのこと避けるみたいなことして、結局どうしたらええか分からんくなって昨日照史に怒られた…」
ああ、私はまた望を傷つけた
「望…私の方こそごめんね、、だから顔上げて？今日からまたお昼ご飯一緒に食べてくれる…？」
望「おん…当たり前や」
「じゃあ、行こっか？」
今にも泣きそうな望に笑顔で言う
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やっぱり望は大切な幼なじみ。
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作者名：みりん x他1人 | 作成日時：2020年4月26日 12時
