spring.89 -nozomu side- ページ42
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-nozomu side-
照史「俺な。Aを泣かせる奴は許さんし、なにがあってもAの味方やしAが1番や。
けどな、望のことも同じくらい大切やねん。2人でどうしようもできないなら俺らがどうにかしてやりたい」
望「照史…」
あー、やっぱAの兄貴や。
きっと淳太は今頃Aの話聞いてやってんやろな。
照史「お前らに何があったかは知らん。けどな、ちゃんと話せ。逃げてばっかやと何も進まん」
照史ってこんな優しかったっけ
照史「おいぃ。泣くなや笑」
いつの間にか涙が溢れてたらしく照史が頭をポンポンしてくれる
望「情けないな、おれ」
照史「ほんま情けないぞ笑、男なら泣くな！」
望「照史、俺な…」
照史「おん」
望「俺、Aに酷いことしたんよ」
照史「おん」
望「俺Aのことが好きやねん…昔からずっと…」
照史「おん」
望「他の奴のとこ行ってほしくないねんっ」
照史「ほな、それ伝えな」
望「でも今の関係が壊れるのも怖いねん」
照史「弱気なやっちゃなー。
そうやって逃げ腰やから今みたいに気まずくなんねん」
望「俺Aに嫌われたんちゃうかなって思って…そしたらどう接していいか分からんくなった…」
照史「望のその判断のせいでA泣いてんぞ」
望「え…」
照史「俺言ったやんな。Aを泣かせる奴は許さんって
でもな、笑顔取り戻せるのも望やねん」
望「そう、、、なん、、？」
照史「泣いてないで自信もちーや！」
望「でも今更どうしていいか…わからん…」
照史「おいおい、今まで10年以上一緒やのに数ヶ月で分からんくならんやろ」
照史「望は分かるやろ。Aのことなんやから」
そうや。
俺らはちっさい頃から一緒で何かあればお互いに助け合ってきた。
Aの笑うツボも分かるし、好きなものも嫌いなものもわかる。
恥ずかしがることも分かるし、怖がる時もわかる。
俺なにしてんねん。
望「照史…おれ…」
照史「明日からまた学校一緒に行こうや？迎えに来いよ？」
望「おん、ありがとう」
照史「淳太も終わったらしいわ、今日はもう帰り？」
やっぱり淳太はAの部屋にいたんや
望「俺のせいでごめん。迷惑かけて。淳太にも」
照史「ええねん、ええねん、気にすんな！」
望「ありがとう」
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作者名：みりん x他1人 | 作成日時：2020年4月26日 12時
