僕の心が動き出した瞬間 16

796 僕の心が動き出した瞬間 1 ページ46

ジニョン side




こうして僕達は…
残りの４日間を思う存分楽しんで…

帰路に就いた…




僕とジェボミヒョンは…

空港利用客に気付かれる事を恐れ…
A達とは常に一定の距離を置き…

赤の他人という設定を貫き通して…

一足先に…
マネヒョンの車で宿舎に戻った…





そして今…



いつもの…
ヨレヨレジャージに着替え…

ベッドの上でゴロゴロしながら…
Aが来るのを今か今かと待っている…




もうそろそろかな？




なんとなくそんな気がして…
ドアの方を眺めていると…

すぐに…
トントンと扉を叩く音…



ほらきた(笑)…



ベッドから飛び起き…
秒速で勢いよく扉を開けると…

笑いながらAが立っている…




A「あぁもうビックリした(笑)…

すぐに扉が開くんだもん…」


ＪＮ「ハハハハ…」




笑いながら僕はすぐ…

Aを部屋に引っ張り込んで扉を閉め…
強引に唇を被せた…




A「ちょ…ちょっと？」




眉間にシワを寄せながら…
急に不機嫌になるA…


しまった…




A「いくらなんでもちょっとこれはないんじゃない？」


ＪＮ「ゴメン…

だって今日１日我慢してたから…」


A「だからって…」


ＪＮ「Aが好きなんだもん仕方ないよ…

さ…こっちこっち…」




戸惑うAの手を恋人繋ぎして…
ベッドへと誘導していく…




A「ジニョンさんちょっと待って？

後でちゃんという通りにするからこれだけは先に言わせて…」


ＪＮ「え？」


A「旅行を台無しにしたくなかったから…今まで我慢してたんだけど…」


ＪＮ「な…なんだよ？」


A「初日の星空いっぱいの老舗旅館は文句ナシで超最高だった…

ジニョンさんありがと…」


ＪＮ「喜んでもらえて良かった…」


A「ただね…」




ただってなんだ(笑)？

物凄くヤな予感がする…




A「翌日以降の旅行日程って…あれは一体なんだったのって話…」


ＪＮ「＊＊ボクヨクワカンナイヨ＊＊」


A「そうやってカタコトの日本語を使えば誤魔化せると思って…」


ＪＮ「ハハハ…不手際なんてあったかな？」


A「あったもなにも…

日本人は新年を迎えると人混みの中…時間をかけて初詣に行くの…

私的には正月に初詣はアリよ…

でもジニョンさん達はそうじゃないでしょ？

せっかくの旅行なのにどうして初詣を選んじゃったのかって…すごく気になってた…」

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