僕の心が動き出した瞬間 16

767 過去と向き合うということ 12 ページ17

A side




ＪＮ「香水のおかげで…たくさん圭さんを感じる事が出来たでしょ？」

A「ね…」

ＪＮ「今日も要る？」




無言で首を横に振る…




ＪＮ「ホントに？

遠慮しなくていいのに…」


A「遠慮なんてしてないってば！

だって今からはジニョンさんとの思い出を作る時間だもん…」


ＪＮ「ホントAは頑固だな(笑)…

でもま…いいや…

取り敢えず電気消すよ？」




メインの明かりを消して…
向き合いながらベッドに横になる…




ＪＮ「さすがに今日は一緒に寝れないだろうって思ってた…」


A「私も…

代表に薦められて小説書いてなかったら…今日１日…頭の整理が追いつかなくてどうしていいか分からなくなってた…」


ＪＮ「で？」


A「ジニョンさんが帰ってくるまで…ずっと圭との思い出をパソコンに打ち込んでた…

頭ん中が圭でいっぱいで整理するのがホント大変で…

でもそれが不思議なの…

ジニョンさんが帰って来た途端…頭の中はすぐにジニョンさんでいっぱいになっちゃった…」


ＪＮ「で？」


A「で？で？ってさっきから涼しい顔して色々聞いてくるけど…私から圭の話を聞かされるのって嫌じゃないの？」


ＪＮ「まぁ…ぶっちゃけるとあまりいい気はしないかな？

この世にいない人だけど…圭さんは僕の最大のライバルでもあるからね…」


A「あぁやっぱり…」


ＪＮ「でも…よくよく考えてみたら今のAがあるのは圭さんのおかげでもあるわけだしね…」




男らしくてゴツゴツした…

それでいて細くて白いジニョンさんの指が…
私の頬を触り始める…




ＪＮ「僕は逃げないでしっかり正面から受け止めるよ…」




そして頬から唇へ…




ＪＮ「一緒に歌を作れって…これは僕でしか出来ない事なんだって…

そう代表から言われたんだ…

こんな大役…僕に務まるのかな？なんて一瞬思ったけど…」




アゴを固定された状態で…
ジニョンさんの顔が近付いてきた…




ＪＮ「その先にきっといいことがあるはず…

だから…」


A「ん？」


ＪＮ「その前にさっきの続きしよ(笑)？

お互いの想いをちゃんと確かめなきゃでしょ！」


A「うん…」




おでことおでこをくっつけた後…
暫く見つめ合い…


何度も何度もキスを交わしながら眠りについた…

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