僕の心が動き出した瞬間 16

758 過去と向き合うということ 3 ページ8

A side




今日も…
Sunny cafeはお客さんでごったがえしている…



厨房はいつもの様に…

いや…
私のせいで更に慌ただしくて…


申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら…

祖父の目の前のカウンター席に座る…




爺「コーヒー要るか？」


A「うん…」




程なくして…
目の前に置かれた祖父自慢のプレンドコーヒー…



いつもの様に軽く香りを楽しんでから…

少しずつ噛みしめるように味わって飲む…



あぁ美味しい…

すぐ緊張感から解放される…




A「おじいちゃん…ありがと…」


爺「あぁ…」




そういえば…


ジニョンさんはもちろんそうだけど…

圭もいつもこの特等席で特別なコーヒーを淹れてもらってたな…




爺「ジニョンはホントいいヤツだな…」


A「うん…」




今日は…

何かと絡んでくるうるさいお父さんも静かに作業をしている…




A「おじいちゃん…

私これからどうしていけばいいのか…正直なにも分かんないんだよね…」


爺「だろーな(笑)…」




丁度その時だった…

店内がざわざわと騒ぎ始めたのは…




爺「なんだ？」


A「どうかした？」




後ろを振り向くと…

なんと代表が私達の方に向かって歩いてきている…




Ｊ.Y.Ｐ「やぁ皆さん…

仕事もせず遊んでるヤツがいるって噂で聞いたから偵察しにきたんだ…」


A「いえ…あのこれは…」


Ｊ.Y.Ｐ「ハハハ…冗談冗談…

Aさんの横…座っていいかな？」


A「は…はいどうぞ…」




一気に緊張が走る…




A「こんな時間にどうされたんですか？

近くでお仕事でも？」


Ｊ.Y.Ｐ「いや…ただ君の様子を見に来ただけだ…」


A「私を？」


Ｊ.Y.Ｐ「あぁそうだ…

実は朝からＧＯＴ７のスタジオを覗きに行ってな…何だかジニョンの様子がおかしいんだ…

みんなと離れて１人横向いて寝ててさ…」


A「…」


Ｊ.Y.Ｐ「他の奴等に聞いても知らない…そう言ってしらばっくれるから…

あぁこれは君となんかあったなってさ…」


A「そう…ですか…」




暫く無言のまま時間が流れる…




Ｊ.Y.Ｐ「単刀直入に聞いてもいいか？

ジニョンと別れたか？」


A「そ…そんな…

私達はそもそもそんな関係ではありません…

正式にはお付き合いしていないとでも言うのでしょうか…」


Ｊ.Y.Ｐ「は？何だそれ(笑)？」


A「わ…笑わないで下さい…」

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