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741 最後の賭け 8 ページ41

ジニョン side




あの日と同じ様に…

同じルートを辿って向こうの階段の方に千鳥足で歩き始めたA…



今までとは明らかに表情が違う…



ついに…

Aは僕の誘導なしで前に進み始めたのだ…



今Aを止めないと…

Aが僕から離れて行ってしまう…



そんな風に…

(よこしま)な考えが脳裏をよぎり…



僕は…

背を向け歩き始めたAに向かって走り出した…




JB「ジニョン落ち着け…」




今までどこにいたのか分からなかったのに…

急に柱の陰から飛び出してきたジェボミヒョンに強く腕を掴まれる…




JN「ヒョン?」



JB「Aさんは今…お前なしで自分で歩き始めてる…

気持ちが分からんでもねぇがお前が邪魔してどうすんだ?

俺達は静かに見守る他ねぇんだよ…」



JN「ふう…そうだったね…」





ヒョンに悟られ自分を取り戻し…

ゆっくり深呼吸をして心を落ち着かせる…





JB「でも…心配だろ?」



JN「そうだね…」





暫く沈黙が続く…





JN「僕から離れていかないかってさ…実はものすごく不安でたまらない…」



JB「ジニョン…」





ヒョンが僕の腕を離した…




JB「Aさんの心はもう既にお前に向いている…

お前から離れて行くなんて事あり得ねぇから…」



JN「ヒョン…」



JB「大丈夫だから…な?」



JN「ありがとう…」



JB「やべっ!

階段を上り始めたぞ…」



JN「あ…」



JB「行くぞ…」



JN「何処へ?」



JB「あの二人のすぐ後ろまで…」



JN「なんで?さっき落ち着けって…」




JB「勘違いすんなよ?

考えてみろ…Aさんの体をヨナ一人で支えられると思うか?

下手したら二人とも階段から落っこちてくるぞ…

やっと手に入れた幸せなんだ…

俺は絶体手放したくねぇ…」



JN「ヒョン…」



JB「さぁどうする?

Aさんの邪魔をしないで静かに見守れると約束出来るか?」




もう既に階段の中段辺りまで上ってしまった二人…



さっきからヨナさんが何度もこちらを振り返り…

僕を心配してくれてるのが分かる…



ったく…

僕が考えている以上にホントおせっかいな二人だな(笑)…




JN「ヒョン…

こんな大事な日に僕らの為に時間を使ってくれてホントにありがとう…

もちろん僕も行く…」



JB「よし…じゃあ走るぞ…」



JN「うん…」

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設定タグ:GOT7 , JB , ジニョン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2018年1月9日 19時

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