736 最後の賭け 3 ページ36
A side
A「演じる？」
ＪＮ「そう…演じるんだ…」
ヨナ「いやいやいや…
ジニョンくんそれはいくらなんでも無理でしょ(笑)？」
ジニョンさんの突拍子もない提案に…
間髪入れずに反論するヨナ…
ＪＮ「え？なんで？」
ヨナ「いくらAの思い出探しが行き詰まったからって…事故前のAをA自身が演じるなんて出来るワケない…
第一Aはあの日の記憶だけでなく…彼との思い出どころか存在すら覚えてないのよ？」
ＪＮ「そんな事分かってる…
だからさっきから『演じる』って言ってるじゃん？
現実と異なってても構わない…
あの時の感情に近づける事が必要なんじゃないかって思うんだ…」
A「うん…確かにそう…」
ＪＮ「今日ここに至るまでにあの日の事や圭さんの事…
Aなりにたくさん調べたよね？」
A「うん…」
ＪＮ「それを全て繋ぎ合わせて今から１つの物語(ストーリー)を作ろう…」
A「そんなの…ムリだよ…」
ＪＮ「ムリじゃない大丈夫だ…
僕が上手く誘導するから…
感情豊かなAならきっと上手くいく…
僕は信じてるよ…」
自分では決断が出来なくて…
ヨナにアイコンタクトを取る…
ヨナ「これが最後のチャンスだもんね…
成果がなくても悔いなく終わりたいでしょ？」
A「うん…」
ヨナ「だったら逃げないで出来なくてもいいから頑張ってやってみようよ？
私もサポートするから…」
A「うん分かった…
ジニョンさん私やってみる…」
ＪＮ「よしそれでいい…
あぁもう…時間が少ししかないな…
じゃあ早速…
ヨナさんはAの状態をよく観察して逐一僕に伝えて…」
ヨナ「分かったわ…」
ＪＮ「それとこれが一番大事なこと…
また階段から転げ落ちない様に…もしもの時はAをしっかり掴まえておいて欲しいんだ…」
ヨナ「まかせて…」
ＪＮ「じゃまずは気持ちを落ち着かせよう…
A…今から深呼吸しよっか？
大きく息を吸って…」
すぅー
ＪＮ「ゆっくり吐いて…」
ふうー
スマホから聞こえる柔らかくて優しいジニョンさんの声に…
全てを預ける…
ＪＮ「よしいい感じだ…
そのまま気持ちを楽にして…
まずは状況設定からね…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2018年1月9日 19時
