729 決戦前 4 ページ29
A side
ＪＮ「Aはさ…左手小指の指輪ってどんな意味があるか知ってる？」
A「ううん…」
ＪＮ「嘘つき…
女の子ならそれくらい知ってるでしょ？」
A「そんなこと言われても…
バスケばっかやっててどっちかっていうと男子とばかりいたし…
それにそもそも小指用の指輪なんて貰ったこともない…」
ＪＮ「あっそ…
もしかして薬指用のやつしか貰った事ない人？」
A「さ…さぁ？」
ＪＮ「ま…いいよそんなこと(笑)…」
ジニョンさんは立ち上がって…
窓の方に歩いていく…
ＪＮ「それ…予定外だったの…」
A「だよね(笑)…そうだと思った…」
ＪＮ「おしゃべり好きの誰かさんを迎えに行ったらなかなかビルから出て来なかったって話…
Aは知ってる？」
A「ははは…」
ＪＮ「じっと待ってるのが寒くて我慢出来なくてさ…」
A「ごめんね…
たくさん待たせちゃって…」
ＪＮ「いいのいいの…全然気にしてない…」
A「ホントに？」
ＪＮ「うそー(笑)…」
あれ？
ジニョンさんのテンションが異様に高い…
一体どうしたんだろ？
ＪＮ「寒さしのぎに咄嗟に入った店だったけど…お陰でコレが買えたから…
今日絶対必要なコレが…」
A「絶対必要？」
ＪＮ「そうだよ…」
マグカップにコーヒーを注ぎ…
飲みながらこちらに戻ってきた…
ＪＮ「ここからが本題…
圭さんの事がなければ…A的には今の生活に満足？」
A「うん…毎日がとっても幸せ…」
ＪＮ「ホント？」
A「うん…」
ＪＮ「なら良かった…じゃあ次ね…
幸せってね…右手小指から入って左手小指へ出て行っちゃうの知ってる？」
A「へぇそうなんだ…」
ＪＮ「だからその幸せが逃げてかない様に左手小指に指輪を着けるんだって…」
A「なるほど…
ジニョンさんって何でも知ってるのね？」
ＪＮ「違う違う(笑)…
店員さんから聞いただけ…」
A「え…嘘でしょ？
もしかしてお店の営業トークに騙されちゃったってやつ？」
ＪＮ「そうなのかも(笑)…
でもいいじゃん夢があって…
他にはね…さらに深い信頼関係が築けるとか…願い事が叶うとか…
どうして僕がピンキーリングをプレゼントしたのか分かったでしょ？」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2018年1月9日 19時
