722 クリスマスイブ 13 ページ22
A side
A「キレイね…」
いつもの並木通りは…
青一色でキレイにライトアップされ…
風が吹く度ユラユラ揺れて…
幻想的な世界を作り出している…
ＪＮ「寒くない？大丈夫？」
A「うん…だってジニョンさんがあったかいから…」
ＪＮ「じゃもっともっとあっためてあげる(笑)…」
何度も力を入れ…
ギュッギュッと抱きしめられる…
A「すれ違う人はカップルばっかだね…」
ＪＮ「だってイブだもん…」
A「私達も周りから見たらカップルに見えてるかな？」
ＪＮ「冴えない浪人生が人生初めての彼女といい思い出を作るためにと必死になってるって…
きっと笑われてる…」
A「ははは…」
ＪＮ「別に笑われててもいいよ…
だっておかげで人目を気にせずこうやって恋人らしい事が出来てるから…
Aを迎えにきて良かった…
僕さ…今…感動し過ぎで胸がいっぱいなんだよ？」
A「え？私もだよ…
さっきからずっとドキドキしてる…
いつも一緒にいるのに今日はおかしいね(笑)…」
ＪＮ「おかしくなんてないさ…」
ジニョンさんが…
急に立ち止まった…
ＪＮ「やっぱ今日駅に行くの？
思い出探しって今日でなきゃダメなの？
もうすぐ旅行も控えてるんだよ？」
A「ごめん…」
ＪＮ「どうして今日なの？」
A「恋人と過ごすイブだからこそ…逃げないでちゃんと向き合わないといけないって思ったの…
私とジニョンさんの為に…」
ＪＮ「僕達の為？」
A「うん…だから行かせて？
あの時と同じ格好で同じ時間に駅に行けばきっと思い出せる気がするから…」
ＪＮ「じゃ僕もついてく…」
A「ごめん…ジニョンさんは宿舎で待ってて…
これは私と圭の問題なの…」
ジニョンさんはもう一言も話さなくなり…
気まずすぎる沈黙が続いたまま…
気付いたらSunny cafeの前まで来ていた…
ドアには既に『close』の札がかけられている…
ＪＮ「じゃ僕はもう帰るよ…」
A「うん…
ジニョンさん…少しかがんでくれる？」
ぐるぐる巻いたマフラーを少しずらして…
唇にそっとキスをして…
ジニョンさんの耳元で囁く…
A「大丈夫…私のジニョンさん愛は変わらない…
だから私を信じて待ってて…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2018年1月9日 19時
