698 ジニョンさんというひとは… ページ48
A side
心の叫びを言葉にしたら…
勝手に大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちてきた…
ヨナ「うんうん…その気持ち…よーく分かるよ…」
ギュッと抱きしめ…
背中をポンポンと叩いてくれる…
ヨナ「全てを思い出したら…今の生活が全部無くなっちゃうんじゃないかって不安にもなるよね？」
A「うぅぅ…」
ヨナ「気の済むまで泣いていいよ…
落ち着くまで私がずっと抱きしめててあげる…
私…その為にAのそばにいるんだから…」
ヨナの言葉に誘発され…
更に溢れる涙…
ヨナ「もっと私を頼って？
どんな無理難題でも…Aの頼み事なら何でも引き受けちゃうんだから…」
A「うぅぅ…」
ティッシュで…
涙まみれの顔を拭う…
ヨナ「ジニョンくんってさ…ホントしっかりしてるね…
こんなワケありのAを全力で守ろうとしてくれて…
しかもこんな充実した生活まで準備してくれて…
ここまでしてくれる
A「うん知ってる…」
ヨナ「A知ってる？
ジニョンくんはね…あの日駅で泣いてたAと目が合ってからずっとAだけを見てるの…
病院に匿名で花を届け続けたのも面識のないAと関わり続けたかったから…」
A「うん…ジニョンさんが言ってた…
ホントバカみたい…まるでストーカーだよね(笑)？
あ…ジニョンさんからだ…」
こんな風に噂話をした途端に…
ジニョンさんから電話…
A「もしもし？」
ＪＮ「もしもし？」
A「もしもし(笑)？」
ＪＮ「もしもし(笑)？」
私の言葉を繰り返すだけのジニョンさん…
A「今…忙しいの…
言葉を真似するだけならもう切るよ？」
ＪＮ「あー待って！」
A「今…ヨナと一緒に思い出探しをしてる…
だから超忙しいんだから…」
ＪＮ「ヨナさんと…うん…なら問題ない…
ただそれが聞きたかっただけだから…
じゃ…」
一方的に電話が切れた…
A「ちょ…ちょっとなに今の(笑)？」
ヨナ「嬉しいくせに…
この何気ない気遣いがたまらなく好きなんでしょ(笑)？」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年11月6日 21時
