697 詮索 1 ページ47
A side
A「今から見るね…」
以前に自分が描いた…
ユニフォーム姿の婚約者のイラストから…
とあるプロバスケットボールチームのＨＰに辿り着く…
ヨナ「日本語だから全然分かんないよ…
何て書いてあるの？
ほら早く翻訳してよ…」
リビングでノートパソコンを置き…
ジニョンさんに言われた通り…
一人ではなくヨナと二人で…
婚約者の圭の事を詮索…
A「分かってる…
分かってるからちょっと待って…」
いきなりトップページに…
圭が亡くなった経緯と…
『ご冥福をお祈りします』との文字…
婚約者の事故死は嘘ではない…
紛れもない事実…
まだ…
殆ど何も思い出せてないというのに…
ドクドクと鼓動が早くなり…
無意識に体が震え出す…
ヨナ「ねぇ大丈夫？手が震えてる…
もう止めよ？」
A「ヤだ…」
ヨナ「じゃ少し落ち着こ？」
ギュッと抱きしめしめてくれるヨナ…
A「ありがと…もう大丈夫…」
落ち着きを取り戻した私は…
すぐ韓国語に翻訳しなから…
圭が亡くなった経緯や死亡日時をヨナに細かく伝える…
ヨナ「なるほどね…」
一気にヨナの顔が曇る…
ヨナ「Aは婚約者さんが亡くなった時刻の約３時間後に病院に運ばれてきたの…」
A「うん…」
ヨナ「…て事はやっぱり…」
A「彼の訃報を知らせる電話が引き金になって階段から落ちたってこと…」
一気に胸が重くなる…
A「最愛の人を突然失うってどんな気持ち？
あの時の私はどんな精神状態だったんだろ？」
ヨナ「A…」
A「婚約者との思い出を全て消去しなければいけない程…追い詰められちゃったって事だよね？
だとしたら…思い出したら私…」
苦しい…
呼吸がしづらくなってきた…
ヨナ「もう止めよ？」
A「まだ止めない…」
ヨナ「どうしてそんなに頑張るの？」
A「私だってヨナみたいに幸せになりたいの…
嫌な顔ひとつせず微笑みながら私を待ち続けてくれているジニョンさんと…何の弊害もなく幸せに暮らしたいの…」
698 ジニョンさんというひとは…→←696 私とジニョンさんは…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年11月6日 21時
