681 思い出 4 ページ31
A side
よほど眠かったのだろう…
ジニョンさんはすぐ…
スースーと寝息を立てて眠ってしまった…
ドキドキしてるとか…
ちょっと無理してるとか…
震えてるとか…
そんな事言ってたくせに…
唇を何度も重ねて気持ちが落ち着いたら…
ほんの数分で寝ちゃって…
ホント勝手なひと(笑)…
目の前で寝ている…
無防備なジニョンさんに呆れながら…
起こさない様に静かに起き上がり…
頭の上に置いたスマホを手に取って…
ジニョンさんの…
絵になる寝顔を１枚…
カメラに収めた…
手入れゼロの私と違い…
お肌管理バッチリの…
透明感溢れるみずみずしい白い肌…
シュッとした鼻筋とフェイスライン…
首筋の辺りから感じる色気と気品と滲み出るオーラ…
今日のジニョンさんは…
どこかの国の王子様みたい…
そんな事を思いながら…
撮ったばかりの画像をすぐ確認…
うん…
上手く撮れてる…
また今度…
イラストにしなきゃ…
ん？
イラストに…
しなきゃ？
無意識にジニョンさんを撮って…
空いた時間にイラストにしようとしている自分の行動に…
いつもとは違う違和感を感じて動きが止まる…
私が描いた…
あの…
バスケのユニフォームを身にまとった婚約者のイラストが…
やけに頭に焼き付いて気になって仕方がない…
あの人は…
一体どこで知り合った人？
この前ジニョンさんと一緒に見たDVDも…
今日のDVDにも…
どこにも婚約者の姿はなかった…
あぁわからない…
一体どこで？
無理に思い出そうとしたせいか…
徐々に頭が重くなり…
ついには座っていられなくなって…
慌ててジニョンさんの腕に横になる…
久しぶりに私を襲う…
この感覚…
痛みと同時に襲われる不安…
無理しない…
無理しない…
無理しない…
ジニョンさんが目を覚まさない様に…
小声で自分自身に語りかける様に呟く…
ＪＮ「う…うん？」
ジニョンさんが気付く…
ＪＮ「どうかした？」
A「な…何でもない…」
ジニョンさんの胸に手を伸ばして…
ギュッと抱きしめる…
ＪＮ「じゃ抱き枕みたいにAを包み込んで寝るよ？」
A「うん…」
やがて…
ジニョンさんに包みこまれて気持ちが落ち着くと…
徐々に頭の痛みが和らぎ…
安心感に満たされながら眠りについた…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年11月6日 21時
