555 私の原点 6 ページ5
A side
ＪＮ「A…Aってば！
ねぇ？僕の聞こえてる？」
A「え？」
ＪＮ「僕が余計なこと言っちゃったから試合の説明どころじゃなくなったね(笑)…」
A「ははは…
ジニョンさんごめん…」
ＪＮ「ホントに婚約者がどんな顔だったか思い出せないの？」
A「うん…」
ＪＮ「手がかりは？」
A「全く…」
ＪＮ「じゃあさ…
思い出すきっかけが欲しいなら僕がヒントを出してあげる…」
A「え？」
ＪＮ「記憶が戻っていないけど婚約者の顔が先に分かっちゃっても平気？」
A「うーん…そうよね…
うん…多分大丈夫でしょ(笑)…」
ＪＮ「じゃやってみるか…
A…今から僕の顔をよーく見てて…」
ジニョンさんはすぐに部屋の明かりを点け…
テーブルの上に置いてあった黒ぶちのだて眼鏡をかけた…
ＪＮ「僕を見て何か感じない？」
A「うーん…全く…」
ＪＮ「だよね…
これですぐにピンと来るならもうとっくに思い出してるか(笑)…」
A「それどういうこと？」
ＪＮ「前にも話したことあるけど…僕似の常連客の話覚えてない？」
A「あぁ…
私が事故を起こした頃に亡くなった常連客さん…
おばあちゃんは雰囲気が似てたジニョンさんをその人と重ねて接してたって…
結局その人が私の婚約者だった…
そんな話よね？」
ＪＮ「ちゃんと覚えてるじゃん？
じゃもう答えが出てるよ…」
A「答えが出てる？」
ＪＮ「そうだよ…」
A「ジニョンさん似の常連客…
ジニョンさん似の婚約者…
ジニョンさん似？
ジニョンさんの顔を見てれば…婚約者を思い出す事が出来るかもってこと？」
ＪＮ「そう！」
A「あははは…
ないないそんなこと…」
ＪＮ「じゃあさ…
昨日の朝…これでSunny cafeの厨房に入っていったら…みんなからその人に間違われたんだけど？
これは一体どう説明するの？」
A「また嘘ついてる…」
ＪＮ「嘘じゃない本当だよ…」
A「じゃお母さん達が見間違える程…ジニョンさんは似てるってこと？」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年8月4日 21時
