469 聞いて欲しいこと 6 ページ19
A side
ＪＮ「じゃ話に戻るよ…
そしてAの呟きは止まった…
僕は駆けつけた駅員に日本人かもと伝えて駅を後にした…
結局この事故のせいで最終電車にも乗れなくて…放心状態でフラフラと徒歩で宿舎に帰って…
途中…Aが乗っていると思われる救急車が僕を追い抜き…その時必死にどうか助かりますようにって神様にお祈りをして…
とにかくあの日…僕はかなりの時間をかけて宿舎に帰ったんだ…」
A「…」
ＪＮ「でも…そんな僕をジェボミヒョンは寝ずに待っていてくれてこの僕の話を真剣に聞いてくれた…
自分を責め続ける僕にお前は何も悪くないって何度も慰めてくれてさ…
だけどあの時僕が目を逸らさなければあの事故は防げたかも知れないという罪悪感が日に日に大きくなり僕はどんどん追い詰められていった…
そして気付けば僕はAが運ばれて行ったと思われる病院に電話をしてた…
だけど…身内でもない僕に個人情報なんて教えるわけないじゃん？」
A「…」
ＪＮ「それをヒョンに話したら…そこの病院で幼馴染みが働いていると…」
A「あ…その幼馴染みがヨナ…」
ＪＮ「そう…
今まで黙っててごめん…」
A「そうだったんだ…」
ＪＮ「ヒョンはその場でヨナさんに電話をした…
数日前に駅の階段から落ちた女性の情報が欲しいと…
ヨナさんはイヤだと頑なに断ってきた…
きっと面倒臭いことになるのが嫌だったんだと思う…
それでもヒョンは引き下がらなかった…僕の為に…」
A「…」
ＪＮ「ついにヨナさんが僕達のしつこさに折れ…協力してくれる事になった…
僕は驚いた…
ヨナさんは…Aが入院する病棟の…しかも同じ階で働く看護婦だったから…」
A「…」
ＪＮ「ヨナさんは毎日…Aの様子を連絡してくれるようになった…
でも一向にAは目を覚ます気配なんてなく…どんどんと日にちだけが過ぎていった…」
A「…」
ＪＮ「そして僕は…匿名でAに花を贈りたいとヨナさんに申し出た…」
A「え？あの花束はもしかして…」
ＪＮ「そう…僕…」
A「う…うそでしょ？」
ＪＮ「嘘じゃない本当さ…
あの時はこうでもしないと僕の心が壊れてしまいそうだったから…」
A「ジニョンさん…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2017年5月1日 22時
