290 スケッチブックとレシピノート 1 ページ40
A side
A「私とSUNNY cafeにとって…とってもとーても大切なもの…」
レシピノートとスケッチブックを…
ギュッと抱きしめ目を閉じた…
ヨナ「おばあちゃんも同じこと言ってた…」
A「そう…何が描いてあるか気になるでしょ(笑)?」
ヨナ「まあね…」
A「親友のヨナにだけ特別に見せたげる…
スケッチブックにはね…」
SUNNY cafeの店内や料理を…
写真の様にリアルに描いた…
たくさんのイラストをヨナに見てもらった…
ヨナ「何?このイラスト…
写真を加工したの?」
A「ううんそうじゃなくてね…
写真をパソコンに取り込んで画面とにらめっこしながら…色鉛筆で同じように描いていくだけ…
色を重ねて塗ったり線を細くしたり太くしたり筆圧を弱くしたり強くしたり…
ちょっとした工夫でこんな風に仕上がるの…」
ヨナ「なんか凄い…びっくりしちゃった…」
A「驚くことじゃないよ…
練習すれば誰だって描けるようになるんだから…
レシピノートには…同じ手法で描いたケーキのイラストとレシピがぎっしり書いてある…ケーキ1個で1ページ…
今までにお店で出したケーキの数分だけあるよ…」
ヨナ「へぇ…そうなんだ…」
レシピノートを1枚1枚食い入るように見ているヨナ…
ヨナ「これさっき…お店で食べたよ!全く一緒だ!」
あはは…
びっくりしてる…
A「今SUNNY cafeで出してるケーキは全部私が考えたって前に話したでしょ?
おばあちゃんに手伝ってもらいながら何度も何度も作り直してやっと完成したケーキをただお客さんに食べてもらうだけじゃもったいないでしょ?
だから完成するとこうやってノートに残してるの…」
ヨナ「うんスゴく素敵…いいと思うよ…」
A「ヨナありがと…でもまだまだ退院出来る見込みもないし新作を作るのは一体いつになるのやら…」
ヨナ「A…」
A「でも大丈夫!
イラストならここに居てもいくらでも描けるから…
このたくさんのケーキ…どうしてうちのおばあちゃんはヨナに持たせたと思う?」
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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2016年12月5日 0時