262 悲しい現実 1 ページ12
ヨナ side
ヨナ「そんなこと言わないで…仕方ないでしょ？今の状態じゃ…」
もう…
ベッドに転がってる場合じゃない…
すぐに起き上がり…
スマホを持ったままキッチンに移動して…
目覚めのコーヒーを淹れる準備をする…
ＪＢ「出来ることなら昨日に戻りたい…お前にもっともっと触れておけば良かった…あ…ヨナごめん…とりあえずまた後で…現場に着いたわ…」
一方的に電話が切れた…
は？
せっかく私起きたのに…
でもあの感じじゃ…
きっとまた合間に電話がくるかも…
長電話になっても慌てないように…
今のうちに…
出勤準備を済ませておこう…
昨日に戻りたい…
か…
うん…
私もおんなじだよ…
私だって…
ジェボムとずっとずっと一緒にいたいに決まってる…
なんで…
私の強がり分からない？
私…
ホントは全然強くないんだよ？
そう思いながら…
昨日のジェボムとの甘い時間を振り返る…
屋上デートまでは…
いつもと変わらないジェボムだったのに…
ＪＢ「そろそろ部屋に戻るか？」
そう言われ玄関に入った途端に…
ジェボムの様子が急におかしくなった…
ＪＢ「なぁヨナ？」
ヨナ「ん？」
ＪＢ「先に言っとく…俺…もう帰らねぇといけねぇんだよ…しばらくお前と触れ合うことが出来ねえだろ？だからさ(笑)…何が言いたいか察してくれるな？」
私が拒まないように先手を打ってきたジェボム…
ヨナ「…うん…」
目を見ながら頷くと同時に…
どんどん顔が近づいてきた…
そして引き寄せられ…
強く強く抱きしめられて…
ヨナ「ちょ…ちょっとジェボム…く…苦しいよ…」
回した手で…
ジェボムの背中をパンパンと軽く叩く…
ＪＢ「ならこれでいいか(笑)？」
笑いながらすぐに力を緩め…
何度も何度も繰り返される甘いキス…
今思い出すだけでも…
胸がキュッとなる…
少しずつ…
ジェボムの強引な行動にも優しさが感じられるようになってきて…
やっと…
許せるようになってきたというのに…
まさか…
しばらく会うことが出来ないなんて言われちゃうなんてね…
あぁ…
なんて悲しい現実…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年12月5日 0時
