252 予期せぬ展開 10 ページ2
A side
A「私の声…おかしいですか？」
ＪＮ「いやそうじゃない…
今まで抱いていたイメージと実際の声があまりに違いすぎてただびっくりしただけ…
ハスキーな声…僕…嫌いじゃないです…すっごくいい感じですよ…」
A「ははは…それはどうもありがとうございます…」
ＪＮ「あの…ちょっと失礼なこと聞いちゃってもいいですか？」
A「え？なんです？」
ＪＮ「やっぱその声って酒やけ(笑)？」
A「は？初めての電話なのになんて失礼な質問(笑)…」
一気に緊張がほどけた…
電話の向こう側で…
ジニョンさんが息を殺して笑っている…
ＪＮ「クックッ冗談だってば…
そんな訳ないですよね？」
A「えぇもちろん…
お酒は好きですけど酒焼けするほど浴びる様に飲んだりしませんよ私…」
ＪＮ「ですよね(笑)…」
A「実はこの声…子供の頃夢中になっていたバスケのせいなんです…」
ＪＮ「バスケ？」
A「そう…バスケって色んな場面で大声出さなきゃいけないんですよ…
お前すっげぇ声出るんだなって先生に誉められてから…私…バカみたいに頑張り過ぎちゃってこんなかすれた声に…」
ＪＮ「たったそれだけのことで？ホント？」
A「はい…と言いたいところですが…アハハ…
あの時しっかり喉を休めればきっと元に戻ったんです…
だけど私…いっときも黙ってられなくて…それに枯れた声が嬉しくてカラオケで歌いまくっちゃって…」
ＪＮ「ハハハ…」
A「アハハ…」
ＪＮ「ふーんなんとなく分かりました…
Aさんっておだてると調子に乗っちゃうタイプなんだ(笑)？」
A「も…もうジニョンさんってば…
さっきも言いましたけどこれが初電話ですよ？
なんて事言うんですか？
ま…合ってますけど…」
ＪＮ「ハハハほらやっぱり…」
A「アハハ…」
ＪＮ「あぁ楽しい…
なんだかこの電話が初めての様な気がしませんね…」
A「はい…」
ＪＮ「Aさんがとびきり明るくて面白そうな女性で良かった…
電話でやりとりするのってどっちに転ぶか分かんないから実は今の今までとても不安だったんです…
もし会話が続かなかったらどうしようって…」
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年12月5日 0時
