160 僕があなたにできること 3 ページ10
ジニョン side
ＪＮ「おばあちゃんのお孫さんってさ…まだ入院中なの？」
婆「そうなのよ…」
ＪＮ「でもちょっとずつでも良くなってきてるんでしょ？」
婆「ええもちろん…日に日に良くなってるわ…だけどね…だけど…ジニョンくんちょっとごめんなさい…」
おばあちゃんは…
両手で顔を覆うと慌てて椅子から立ち上がり…
小走りで奥の部屋に引っ込んでしまった…
あぁ…
おばあちゃん…
僕はなんて事をしてしまったんだ…
おばあちゃんの触れたらいけない心の闇に…
僕は…
ドカドカ土足で上がり込んでしまった…
暫く時間は流れ…
そしてようやく…
目に涙を浮かべながらおばあちゃんが戻ってきた…
婆「ホントごめんなさいね…戻ってくるのが遅くなっちゃって…」
ＪＮ「いえ全然…それより僕の方こそ謝らないと…」
婆「あぁ…そんな事は全然必要ない…私がいけないんだから…」
ＪＮ「いや…でも…」
婆「それより今からジニョンくんに見て貰いたいものがあるの…」
鼻をすすりながら…
僕の目の前に2枚の写真を並べ始めた…
あ…
これはもしや…
婆「ジニョンくん…この2枚の写真に写る女性が同一人物だって信じられる？」
おばあちゃんは…
僕が…
ヨナさんを通じて…
面識はないけれどAさんの事を知っていることも…
駅で偶然Aさんと居合わせたことがきっかけで…
Aさんに花を届け続けている張本人だということも…
もちろん知るわけもない…
確かに…
この写真2枚を見て誰が同一人物だと思うだろうか？
それくらい…
写真に写る事故後のAさんの姿は痛々しかった…
ＪＮ「えっと…あの…その…」
おばあちゃんにかける言葉が見つからなくて…
自然と目頭が熱くなる…
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作者名：じぇびにゃん(*´ω｀*) | 作成日時：2016年10月26日 0時
