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15 あの日 10 ページ15

ジニョンside





すぐに駅員が駆けつけて来た…




駅員A「ハァハァ…

あぁお客様!どうしてこんなことに…」





毎日…

この駅を利用している方なのだろう…




顔見知りなのか…

駆けつけた駅員がかなり動揺している…




JN「結構高い所から転げ落ちてきたので…頭を強く打ってるかも知れません…

なので万が一の事を考え…むやみに抱き抱えない方がいいかと思います…

それと日本語を呟いていたので…もしかしたらこの方は日本人なのかも知れません…」





僕はその駅員に…

僕が知る限りの彼女の状況を伝え静かに引き上げようとした…





駅員B「あの…お客様…

もしよろしかったらお名前と連絡先を教えていただけませんか?」


JN「名乗るほど僕はなにもお役に立てていません…

駅員さんがここに来るまで…僕はただここにいただけですから…」


駅員B「いやでも…」


JN「ホントに!

僕は何もお役に立てていませんから!」




僕は深くお辞儀をして…

すぐ駅を後にした…





まだ…

手がブルブル震えている…





気持ちが高ぶりすぎて…

駅前に待機していたタクシーには乗ることも出来ない…




だから…

歩いて宿舎に戻ることにした…









途中…

救急車が僕を追い抜いて行ったから…





あのひとはきっと…

今から病院へ運ばれるのだろう…




僕の手にはまだ…

あのひとの手の感触と血のあとが残ったまんま…





どうか…

あのひとが助かりますように…

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作者名:じぇびにゃん(*´ω`*) | 作成日時:2016年9月19日 17時

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