第二話 ２ ページ14
零夜side
今日は、稜我がクラスの何かの仕事で遅れるからと、勝手に鍵当番にされた。
｢ん？」
事務所(小屋)の前に誰かが立っていた。
俺は、軽くそいつに話しかけた。
｢おい。こんなところに何かようか？」
９才くらいの子供だった。
びくっとしながら、俺の方を向いた。そして、怯えながら俺に聞いた。
｢ここ、幽霊相談・探偵事務所ですか？・・・僕は風神優磨です。」
｢ああ。俺、部員の一人だけど。どうかしたのか？」
俺がそう訊くと、俺の制服を掴みながら優磨とかいう子供が言った。
｢助けてください！！もう怖いの嫌なんです！！どうしたらいいんですか！？｣
・・・・・・は？
突然、また変な依頼をされてしまった。
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
俺たちは小屋に入っていた。
｢・・・。｣
｢・・・。｣
・・・・ああ。さっきあー言ったきり、何も喋んねぇ。
全く喋らない優磨にキレ気味に俺は言った。
｢おい、お前、怖いのって一体なんなんだよ？｣
｢え！？えっと・・・、あの・・・、｣
おどおどしていてなかなか言わないから、俺から言った。
｢幽霊・お化け、・・・か？｣
｢はっ、はい・・・。｣
優磨は、そう言って頷くとまた黙り込んだ。
俺は、ため息をつきながら天井を見る。
今日に限って、どうして誰も早くこねーんだよ・・・・。
そう心でつぶやく。俺は、しゃべることが苦手だ。しかも二人っきりとか・・・・。
また、俺から話しかける。
｢黙ったままじゃ、何も分からねーだろ？依頼されても、何か言ってくれないと解決できないだろ？｣
｢・・・・・、僕｣
｢・・・？｣
｢僕、幽霊とか、すごく見えるんです。それでいつもみんなにいろいろ言われて・・・・、キモイとか変人とか・・・・。あと、いつも見えちゃうから怖いんです。幽霊が生きてる人の身体に入っていくのを見てしまったりとか・・・・・。親戚の人に話しても、また幻覚を見たのか、・・・・って。｣
｢・・・・・両親は？｣
｢亡くなりました。お父さんは、僕が生まれる前に。お母さんは、僕が５才の頃に・・・・。｣
｢・・・・・。｣
俺は、その話を黙って聞いていた。優磨は、顔を上げて俺に言う。目には涙が溜まっていた。
｢ねぇ、お兄さん！！どうしたら怖くならなくなるんですか！？どうしたら皆に分かってもらえるんですか！？｣
俺は、そう訊いてきた優磨に答える。
｢・・・・・そんなの知らねぇよ。｣
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ゆか潤★(プロフ) - いいなぁ文才ある人って尊敬しちゃいます♪私も書こうとしたのですがなかなか書けません(泣) (2012年8月7日 10時) (携帯から) (
レス) id: 1da60932fe (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - わぁーｗ 凄いやｗ 秋さんはいくらかいても読まれないから諦めたけど、凄いHit数だわぁ･･･ 更新待ってるよん、頑張れ(´∀`*) (2012年7月12日 19時) (レス) id: ccc16e3744 (このIDを非表示/違反報告)
瑠河(プロフ) - ありがとうございます！！受験のため、すぐ書くことは出来ませんが、3月下旬には書きますので、待っててください！！ (2012年3月3日 9時) (レス) id: 2076b1e41b (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 遅れた？！１０００hitおめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！！！！！ (2011年10月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 2d1389d30b (このIDを非表示/違反報告)
瑠河 - １０００hitありがとう！！ (2011年10月22日 19時) (レス) id: 059d05a34b (このIDを非表示/違反報告)
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