第二話 一人ぼっち少年のチカラ (１) ページ12
「あの子、どうします？」
「私の家は、引き取りたくないわ。あんな化け物みたいな変な子。」
「兄さんも、かわいそうだな。あんな子を産んだせいで。」
「あいつの母さんが、あいつを生んだ時に死んだのも、あいつの父さんが事故で死んだのも、あいつが疫病神だからだよな。」
違う！！僕は・・・・、疫病神なんかじゃない！！
【またあの子、暴れたんだって。】
【いやね〜。】
【化け物の子よ。】
化け物なんかじゃない！！
【わぁ〜・・・！また変なの、あいつから出たぞ！！】
【逃げろ！！】
【化け物にやられるぞ！！】
どうして・・・、皆、僕から逃げるの・・・・？
【なぁ、零夜。一つ言っておく。お前は、化け物じゃない。俺と母さんの大事な子だ。人間の子だ。お前は、皆と少し違うだけで、神様からチカラをもらっただけだ。このチカラを誇りに思って強く生きてけよ。】
【でも、皆、僕を嫌うよ？皆逃げてくよ？】
【お前のこと、けなすやつは、俺がぶっ飛ばしてやる！！】
どうして・・・、死んじゃったの・・・？僕がいけないの・・・？
こんなチカラ、誇りになんて持てないよ・・・・父さん・・・・・！！！！
「どうしたの？こんなところで。」
「えっ・・・・！？」
「家、どこ？もう帰らないと、家族心配するよ？」
「・・・・・てない・・・。」
「？」
「家なんてない！！家族なんてない！！皆言うんだ、親戚の人も・・・。『化け物』って、僕のこと・・・・。」
「・・・・、なんで？」
「僕だけが、違う力、持ってるから・・・・。」
「じゃあ、俺と同じだ！！うちにきなよ！！すぐ近くだから。保護者代わりかなんかの人に電話して、こっちで住んじゃいなよ！！俺は、音無稜我！！お前は？」
「・・・・亜堀零夜・・・。」
「零夜・・か。よろしく零夜！！」
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
「・・・や、・・・零夜！！！朝だぞ！！」
「・・・・ん？・・・・稜我！？」
零夜が眼を開けると、前にいたのは、稜我だった。
稜我は笑いながら言った。
「もう朝だぞ。お前が寝坊するなんて珍しいな。何かあったか？」
「別に・・・、ねぇよ。・・・っていうかお前に起こされるなんて屈辱だ・・・。」
「ははっ！いつも俺が起こされてるもんな。」
「お前は、早く寝てるくせに何で起きるの遅いんだ。」
楽しそうに笑っている稜我を零夜は睨みながら言った。
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ゆか潤★(プロフ) - いいなぁ文才ある人って尊敬しちゃいます♪私も書こうとしたのですがなかなか書けません(泣) (2012年8月7日 10時) (携帯から) (
レス) id: 1da60932fe (このIDを非表示/違反報告)
秋桜(プロフ) - わぁーｗ 凄いやｗ 秋さんはいくらかいても読まれないから諦めたけど、凄いHit数だわぁ･･･ 更新待ってるよん、頑張れ(´∀`*) (2012年7月12日 19時) (レス) id: ccc16e3744 (このIDを非表示/違反報告)
瑠河(プロフ) - ありがとうございます！！受験のため、すぐ書くことは出来ませんが、3月下旬には書きますので、待っててください！！ (2012年3月3日 9時) (レス) id: 2076b1e41b (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 遅れた？！１０００hitおめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！！！！！！！！！ (2011年10月25日 21時) (携帯から) (レス) id: 2d1389d30b (このIDを非表示/違反報告)
瑠河 - １０００hitありがとう！！ (2011年10月22日 19時) (レス) id: 059d05a34b (このIDを非表示/違反報告)
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