恋するきもち。YOU SIDE ページ36
仕事が終わる時間____
私はそわそわして落ち着かないでいた。
何度もちらっと腕時計を見ては、時間を確認してしまう。
また目線を下げたところに…
「さっきから時計見るのもう5回目ですけど？」
後ろから聞こえてきたのはユナク店長の声。
「へっ？」不意打ちの問いかけにビクっとして振り返ると…
「へっ？って(笑)次時計を見たら残業でもさせっかな？」
「ユナク店長…」
唇をきつく結んだ私を見て
「そんな悲しい顔しないでくれる？あぁ…今日がペペロデーって教えなきゃ良かった…」
ラックに掛けてあるブルゾンにもたれかかって少し不貞腐れた顔のぞかす。
「店長…あの…」
「なんかさ、Aが時計見てそわそわしてるの…面白くないな。」
「え…そわそわなんか…していま…」
「してましたぁ」
否定しようとしたけど…私の中の本心をユナク店長が代わりに言った。
「まぁ、いいや。」
そう言うとポケットから、食べかけのペペロを一本差し出してきた。
「はい、これ俺からね？」
「ありがとう…ございます」
ユナク店長が差し出したイチゴ味のペペロは、無造作にポケットに入れていたから、上のほうが掛けていたりしていた。
ペペロを受け取ると___
「まぁさ…なんて言うか…ここはいつでも開けとくから」
人差し指を右側に向けて手を3回降った。
「え…？それって。」
「今日は…素直になってもいい日だからちょっと素直になってみました(笑)俺らしくないけどね(笑)」
なにも返せないでいる私に
「ばーか。冗談。これ、義理ペペロだよ！感謝の印。あぁ〜俺なに言ってんだか…」
頭を右手でクシャっと押さえて私に背を向けた。
「店長…」そう呼んでも振り向かずに
「お疲れさま。」って一言だけ言って、店内に戻っていく。
店長が聞こえない程の小さい声でポツリと
「お疲れさまでした…」と一言だけ発した。
右手にはユナク店長がくれたペペロが溶けて指にチョコが絡みつく。
チョコを溶かしたのは、店長の心の温度だったのかもしれない。
溶けかけたイチゴ味のペペロを頬張ると___
甘くちょっぴり酸っぱい味が口いっぱいに広がった。
恋するきもちは___
イチゴ味のペペロに似ているような気がした。
店内に入ろうとしたところで、ユナク店長が振り向いた。
そして…少し寂しげな笑顔を浮かべて
「よいペペロデーを」そう言って店内に消えていく。
そんなユナク店長の背中に私は頭をめいっぱい下げたんだ___
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j(プロフ) - 初めまして jともうします。とってもキュンキュンさせてもらいました。続きが気になりますが 他のお話も読まさせていただきたいと思います。 (2015年9月27日 15時) (
レス) id: a1e3c8e333 (このIDを非表示/違反報告)
milky☆tea(プロフ) - エミさん» エミさんはじめまして！コメありがとうございます！きゅんきゅんして貰えたて本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2015年9月20日 6時) (レス) id: afa26610c0 (このIDを非表示/違反報告)
milky☆tea(プロフ) - マカロニさん» マカロニちゃんコメありがとう^^お返事遅くなってごめんね。そして更新もずっとしてなくて申し訳ないです(；ω；)もう少しだけお付き合いしてもらえたら嬉しいな。ゴニルとソンジェの恋のクライマックスまであと少し。これからもよろしくです^^ (2015年9月20日 6時) (レス) id: afa26610c0 (このIDを非表示/違反報告)
エミ(プロフ) - 初めまして！ゴニルの気持ち、ソンジェの気持ちどっちもキュンキュンしちゃいます(*^^*)続きを楽しみにしてますね♪ (2015年9月6日 21時) (レス) id: 1180a7050e (このIDを非表示/違反報告)
マカロニ(プロフ) - 強引なゴニルも応援したくなっちゃいます(^^)でもやっぱりソンジェの素直な反応にいちいちキュン死です！！ (2015年2月8日 3時) (レス) id: 22ac1d600a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：milky☆tea | 作成日時：2014年1月21日 1時
