はないちもんめ37 ページ37
side三日月
この旋律...いつだか、聞いた事があった
《黄泉へ行ったら、さてはてどうなる男子と女子》
鶯丸「リントンリントン、ちょいとお耳を拝借しましょ」
重なる...鶯丸の唄と、いつだかの唄
《お耳を拝借？はて、どうしましょ》
鶯丸「鬼は五匹、自分は一人
耳は二つしか御座いません。
断った奴はどうなった？」
《さぁさここらでお開きだ
ここから先は、知ってはならぬ》
鶯丸「神様だけの、秘密の事よ。
知りたきゃおいでな、黄泉の国」
リンリントントン、リントントン
「...」
唄が終わると同時に姿を現した鶯丸は
般若の面を被っていた
兄「なっ...なんだ！お前！！」
兄の意識は完全に鶯丸へ向いている
だが、術が解かれた訳ではなかった
鶯丸「知りたきゃおいでな、黄泉の国」
兄「巫山戯るな！！何のつもりだ！」
鶯丸「神を怒らせ、神を傷付け、挙句の果てに
神を従えようとする。貴様には黄泉すら勿体ない」
兄「聞いてるのか！！」
分からぬか..？鶯丸は相当怒っているのだぞ
鶯丸「喚くな」
鶯丸が一睨みすると、男の動きが止まった
金縛りだ
兄「なっ...」
鶯丸「何のつもりとは、こちらが聞きたいものだな......三日月をどうするつもりだった」
兄「...っ、てめぇ、何をした！」
鶯丸「質問に答えろ。どうするつもりだった？」
鶯丸は冷たく言い放つ
般若の面の下から覗く瞳が、怒りに燃えていた
兄「従えればって思ったんだよ！....そうすりゃ、ジジイも考えるだろうが！！こんなクソ餓鬼より、俺が跡継ぎになった方が良いってなぁ！」
兄は怒鳴った
しかし、鶯丸は冷静に眺め、言う
鶯丸「なるほど...何故貴様が審神者になれぬか、良く分かる」
兄「あぁ！？」
鶯丸「付喪神を舐めすぎだ。従えるだと？巫山戯た事ばかり言いおって...従えられるものならばやってみせろ..神は簡単に扱えぬ」
瞬間、空気が凍る
俺さえ呑み込まれそうな怒気が鶯丸から放たれた
鶯丸「失せろ、今すぐ！」
鶯丸が怒鳴った瞬間、金縛りが解け、Aの兄は走り去った
残されたのは俺と鶯丸、そしてA
Aは社の賽銭箱の横で眠っていた
「鶯丸..」
俺が声をかけると鶯丸は仮面を頭へあげ
こちらを見た
「...助かった」
鶯丸「礼など言うな..俺はAを助けただけだ」
俺を見つめる鶯丸の瞳が、ふと哀しみを帯びた
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風船ガム - 艦那さん» 了解しました！！ありがとうございます！ (2017年12月27日 10時) (
レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 無自覚サイコパスさん» さて、では自分も出陣の準備しますかね.....続編了解しました！共に討ち取りますか！！ｗ (2017年12月27日 10時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 粟田口1009さん» 心を鷲掴みしてしまいましたか！！了解しました！ありがとうございます！ (2017年12月27日 10時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 紅桜さん» ....友達は普通に飲んでましたね 。推し刀パワーは凄いｗｗ たしかに何とかなるかもしれませんね！ (2017年12月27日 10時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
風船ガム - 紅桜さん» 三日月「ハッハッハ...愛いやつめ......本当にそれでいいのか？ よしよし、これからもよろしくたのむぞ」 (2017年12月27日 10時) (レス) id: 4ad624ef5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風船ガム | 作成日時：2017年12月4日 18時
