マリーゴールド (ページ5)

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次の言葉……、次の言葉……

そう探っていると

『席、見に行った？』

これって、ちっさなチャンスやない？

「まだ。一緒に見に行こ」

『ふふ、うん！』

よし、良くやった俺。

海「……」

この時の海人の視線には気付かぬフリ。

てか、前後やん、よっしゃ！！！

「なあなあ、見て？前後や…ん……」

待って待って待って、近ない？？？
すぐそこに顔あるやん

『あ！ほんとだ！やったね！』

あぁ、なんも思わへんか

だから、俺も強がって

「ん、嬉しいわ」

なんてちょっと格好づけてみたり。

『んね、間違ってたらあれなんだけど、
廉のお友達だよね？』

……はぁ、やっぱ、現実は変わらんくて、
君の言葉から"廉"の名前が。

「ん、そうやで、平田さんは廉の彼女やって？」

『ぅえ！？なんで…、廉なんか文句言ってた？笑』

こんな、こんなかわいい子の文句言うわけないやろ、知らんけど

「言ってへんと思うよ
ぼーっとしとる時多いであんま知らんかったんや、平田さんのこと。」

(そう、知らんくて、勝手に落ちた)

「さっき海人が言っとった」

『海ちゃんか～！まぁ、なんにしろ、
改めて前後同士、よろしくね！！』

"海ちゃん"そんだけでも少しモヤモヤ

「よろしくな」

そう言うしかなかった

君がまた女子と話し始め、
ジンの所に戻ろうと思いつつ廉のことを考える

(あいつおもろいし、素直やし、
ていうか人との接し方分かりすぎやし)

自分との差に思い知らされる

"お前に平田さんは似合わない"

そう言われているようだった

これが、俺と君が出会った1番最初