マリーゴールド (ページ13)

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13 *ジンページ13

紫耀が明るくなった

いや、ごめん、この言い方には語弊あるわ

女の子の前で紫耀が明るくなった

の方が正解かな

女の子って言ってもAちゃん限定だけどね笑

廉の彼女っていうのがなぁ～
まぁ、好きになっちゃったもんはしょうがないし
彼女のことを好きな男は紫耀以外にもいるだろうし

ほら、海人もその1人だと思うんだよね

本人に聞いたわけじゃないけど雰囲気とか
表情とか、ね

んま、海人のことは置いとくとして
見捨てる訳じゃないから。笑
修学旅行の時にでも聞いてみようと思ってる

俺はやっぱり親友の紫耀に頑張ってもらいたいしね

朝のSHRも終わって1限目が体育だから
紫耀と更衣室に向かう為、紫耀のところに行ったら

「あ、ジンおはよ」

鼻についてる可愛い絆創膏に気にもせず
挨拶してくる紫耀

ジン「おう、おはよ。その絆創膏どしたの？
家のやつ？めちゃくちゃ可愛いじゃん」

紫耀は足を止め

「は？可愛い？」

そう聞いてきた

え？気付いてないの？てか付けたの自分じゃないの？

ジン「うん、可愛いよ、プーさん。笑」

「プーさん！？」

ジン「何、自分で付けたんじゃないの？笑」

「あー…、平田さんが付けてくれた」

目線を外し、確かにそう答え、歩き始めた

ジン「え！？どういうこと？」

「ぼーっとしてたら電柱にぶつかってて、痛いなくらいやってん、そんなに気にしてなかったんやけど、平田さんと挨拶した時にケガしてるのに気付いてくれて、笑われて、待っててって言われて、目瞑ってって言われて、付けられた」

んんん？

ジン「要するにケガしてる紫耀を心配して
Aちゃんは絆創膏貼ってくれたのね？」

「そ」

伝えたいこといっぱいなんだろうな
たくさん出てきたわ

それにしてもプーさんって笑
可愛すぎかよ笑

「……ジンまでライバルとか嫌やで？」

ジン「ありゃ、声出てた？笑
大丈夫、そんな風に見たことないよ笑」

「ん、ならいいけど。
てかプーさんってなんなん？可愛すぎん？」

相当惚れ込んでるなぁ、そんなことを思いながら
喋っていたら更衣室に到着

あ、そういえば。
俺らの体育は理系と一緒で…
良いのか悪いのか、廉のクラスと一緒だ

だから必然的に会うわけで

「あ…、廉」

ぱっと前を見ると爽やかなオーラ満載の廉がいた

廉「ん？お、紫耀、ジンおはようさん」

嫌な予感がする