#094 ページ45
.
泣きそうになってソファの横に立っていると
困ったように眉を下げながら
私のそばまできて顔を覗き込まれた
SC「緊張する？」
『…うん』
ニヤニヤしてるかと思ったら
思ったより心配しているように見えた
『…どうしたらいいか、わかんない』
素直にそう伝えると優しく笑った
SC「まずは俺に髪の毛を乾かされてください」
『………はぁい』
SC「ここ、座って」
ソファの下に座らされて、後ろにスンチョルさんが座る
私の手元からドライヤーを取ると
SC「髪、めっちゃ冷たい」
『早く乾かしてくれないから…』
SC「はいはい」
髪の毛を乾かす時、最初はバクバクなってた心臓だけど
スンチョルさんの不器用というか、雑と言うか
とにかくロマンチックとはかけ離れていて…
『絡まってない？大丈夫？自分でやろうかな』
SC「大丈夫すっごい綺麗」
『抜けたりしてないよね？』
SC「ヤー！大丈夫だってば」
緊張もとけて軽口も言える空気感になって
なんだか少しほっとした
『最後にこれ馴染ませてくださーい』
SC「あ、これ見た事ある」
『ジョンハンさんのお店のヘアクリーム』
SC「…………」
『怒った？』
静かになったスンチョルさんを振り向いて見ると
ちょっと難しい顔をしてた
SC「ジョンハンってソラの髪の毛も触ってんのか…」
『まぁ、うん』
SC「嫉妬する」
ムッとしたままヘアクリームを受け取って
少し手に馴染ませたあとで髪の毛にも馴染ませる
さっきのドライヤーとはうってかわって
優しくて、安心する手つきだった
SC「いい香りだってずっと思ってたけどこれだったのか」
『うん、いいにおいだよね？』
SC「美容師になればよかった」
『やだ』
SC「俺やる時はやるよ？」
『だって…他の女の子の髪の毛触るんでしょ？』
SC「は？めっちゃ可愛い」
顔を見られていないのを良い事に言いたいことが言える
この流れで…気になっていたこと、
『あのね…』
SC「ん？」
髪の毛に一生懸命クリームを馴染ませている
考えると面白いけど
『あの…えーっと』
SC「うん、なぁに？」
『………その、スジさんと…』
SC「ヤー…学ばない奴」
急に髪の毛から手が離れる
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1004人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】えーん！やっとくっつきました😭私もこの2人が好きで尊いので嬉しいです！トラブル多そうですけど(こそっ) (4月14日 13時) (
レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
みんぐ(プロフ) - あーやっと！この2人尊すぎます🥹2人のイチャラブカップルなたまにトラブルな日常が見たいです🩷 (4月13日 20時) (レス) id: 1088f90b52 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ちゃみさん» 【ちゃみ様】コメントありがとうございます！もどかしくて私も眠れません😖引き続き楽しんでください！ (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】苦しいです…！くっつきそうで…くっつかない！堪らん！って感じですね☺️笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ももこさん» 【ももこ様】fearからの応援ありがとうございますっ！早く幸せにしてあげたいです…イチャイチャさせたい！笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんこ
| 作成日時：2024年3月28日 19時
