#089 ページ40
.
さっき泣き止んだはずなのにまた涙が溢れる
スンチョルさんと目が合って急に動けない
SC「…ソラ、」
『えっ、と…楽しかったです、連れてきてくれて』
そっと手を私に伸ばしてくる
スジさんを抱いた手で触らないで
『っ…』
反射的に体を半歩引いてしまった
『連れてきてくれて、ありがと…』
それだけ言いたくて
一言告げると我慢できなくてハンソルの手を引いて
小走りでコテージから出た
SG「さっきより泣いてるしー」
スングァンが呆れたみたいに笑いかける
私の溢れる涙を拭おうと手を伸ばしかけて、やめる
SG「……………」
『どうしたの、』
SG「…そんな睨むなら泣かすなよ、」
コテージの入り口を見てさらに呆れ顔
そちらを見るとスンチョルさんがそこには居た
『早く、乗ろう』
SG「うん、ソラ助手席いきな」
『ううん、後ろ乗る』
SG「そ？じゃあ僕が助手席いくね」
--「助手席も絶対許さない」--
--「…座らないよ」--
律儀に約束守って馬鹿みたいだ
それでも今日だけはスンチョルさんを好きな私でいたい
JH「じゃ、出発進行」
ジョンハンさんのゆるい掛け声で動き出す車
隣のハンソルは何も言わないし
スングァンは音楽をかけてカラオケ開始
『少し寝よ…』
泣き腫らした私の目は真っ赤だし
ヘトヘトですぐに眠れそうだったけれど
何度もスンチョルさんを思い出して眠れなかった
.
『3人ともありがと…』
心から感謝して私は家に入った
家の中はシーンとしていて寂しかった
荷物の中身を片付けていると帽子が出てきた
スノボの時にスンチョルさんにもらった帽子
うさぎのみみになるんだよって
『…はぁ』
思った以上に好きだったんだ
キスされたのが初めてだったからかな
『お風呂入ろ…』
熱めのシャワーを浴びたい
寒かったし、疲れたし、寝たい
.
♪〜♪)
『わっ、わっ、待って』
シャワーから出て髪の毛を拭こうとしていると
私のスマホの着信音が鳴り響いていた
きっとスングァンだな、明日の課題の事かな
『もしもし、スングァン？』
SC「-ソラ…-」
『っ…！！！！』
スングァンからだと思い込んだ私
馬鹿な私
どうして電話に出ちゃったの…
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1004人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】えーん！やっとくっつきました😭私もこの2人が好きで尊いので嬉しいです！トラブル多そうですけど(こそっ) (4月14日 13時) (
レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
みんぐ(プロフ) - あーやっと！この2人尊すぎます🥹2人のイチャラブカップルなたまにトラブルな日常が見たいです🩷 (4月13日 20時) (レス) id: 1088f90b52 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ちゃみさん» 【ちゃみ様】コメントありがとうございます！もどかしくて私も眠れません😖引き続き楽しんでください！ (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】苦しいです…！くっつきそうで…くっつかない！堪らん！って感じですね☺️笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ももこさん» 【ももこ様】fearからの応援ありがとうございますっ！早く幸せにしてあげたいです…イチャイチャさせたい！笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんこ
| 作成日時：2024年3月28日 19時
