#064 ページ15
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『やだっ、スンチョルさん』
SC「いいから」
グイグイと引っ張られて入ったスンチョルさんの部屋
私たちが寝る予定の部屋とほぼ間取りは同じ
ただ一つ違うのは
SC「おいで」
カラカラと窓を開けるとそこには広いバルコニー
どうやらこの部屋にだけ特別でついているらしい
屋根がしっかりついていて雪は積もってない
『…わたし裸足だし、寒いからやだ』
SC「その上着きておいで、靴もあるし」
『………でも』
SC「抱っこする？」
『しないっ！』
私はそこにあったモコモコの上着を着込んで
すでに置いてあった靴を履いてバルコニーに出る
『わぁ…綺麗………』
手すりに手をかけて外を見ると綺麗な夜景
ナイトスキーを楽しむ人の明かりと
それからイルミネーションが光る山
空にはいくつもの星があって夢の中みたい
SC「でしょ」
隣に立ってスンチョルさんは自慢げに笑う
すごいのは景色で、スンチョルさんじゃないのに
SC「毎年ここに来てるんだよ俺たち」
『へぇ』
俺たちと言う言葉が気になったけど
そこは触れるつもりはない
カチ、と音がして横を見ると煙草に火をつけるところだった
『すき』
SC「…………えっ？」
え？
いま私何言った？
好きとかそんな…そんなわけ…
『た、ばこの香りが！煙草の香りが好きなの』
SC「あ、あぁー煙草ね…」
焦って自分の言葉を訂正した
SC「一つ言うと、スジの初めてってやつは、」
『きかないっ』
SC「聞いてくれないの？」
『聞きたくないもん』
手すりに肘を乗せて耳を塞ぐ
こうしないと自分を抑えられない気がして
段々と視界が水で覆われていくのがわかって
それすら悔しい
SC「顔見せて」
灰皿に置かれた煙草から真っ直ぐ上がる煙
耳を塞いでいた私の両手は彼に簡単に広げられて
私たちは真っ直ぐ目が合う
SC「ヤー、なんで泣いちゃうの」
『泣いてないっ』
SC「泣き上戸なの」
『違うっ！』
いつもよりお酒を飲みすぎた感覚はある
いつもより色々と我慢ができていない感覚もある
だから真っ直ぐ目を見たら溢れてしまいそう
SC「赤ちゃんみたいだな」
子供みたいだと思われたくないのに
そんな愛おしそうな目で見つめられたら
それでも良いかもと思ってしまうの
『次赤ちゃんって言ったら…』
SC「言ったら？」
『すっごいキスしちゃうから』
スンチョルさんだって何か理由つけてキスするじゃん
私だって…してやるんだから
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ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】えーん！やっとくっつきました😭私もこの2人が好きで尊いので嬉しいです！トラブル多そうですけど(こそっ) (4月14日 13時) (
レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
みんぐ(プロフ) - あーやっと！この2人尊すぎます🥹2人のイチャラブカップルなたまにトラブルな日常が見たいです🩷 (4月13日 20時) (レス) id: 1088f90b52 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ちゃみさん» 【ちゃみ様】コメントありがとうございます！もどかしくて私も眠れません😖引き続き楽しんでください！ (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - みんぐさん» 【みんぐ様】苦しいです…！くっつきそうで…くっつかない！堪らん！って感じですね☺️笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ももこさん» 【ももこ様】fearからの応援ありがとうございますっ！早く幸せにしてあげたいです…イチャイチャさせたい！笑 (4月11日 8時) (レス) id: 9987978b3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃんこ
| 作成日時：2024年3月28日 19時
