私の王子様じゃない！

#043 ページ43

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JH「ソラ髪の毛結ばないの」

『え、結んだ方がいい？』

JH「どうスンチョル的には」

SC「結んだところも見たい」

JH「キモ」

SC「なんっで」



やっぱり2人は仲良さそうだし
こんなスンチョルさんをあんまり見たことなかった
まだまだ知らないところあるな、って
当たり前のことを思って微笑んだ



JH「せっかく旅行だしやってあげる」

『わーい！お願いしますっ』



ジョンハンさんの前にちょこんと座って
ワクワクして待っていると



SC「首はあんま出さないほうがいいと思うよ」

JH「なんで？」

SC「ソラが恥ずかしくなっちゃうから」

JH「？？？」



スンチョルさんの言葉に私もジョンハンさんも首を傾げて
長い髪の毛をひとつに手でまとめてあげる



JH「………なるほど」

『なに？だめ？似合わない？』

SC「めちゃくちゃ似合ってる」

JH「おろしたアレンジにしようね」

『えーなに？？』



スンチョルさんはホシさんに呼ばれたようで
私たちから離れる
途中で振り向いて自分の鎖骨のあたりをトントンと叩いた



『！！！！』



首をバッと押さえてスンチョルさんを睨む
少し豪快に笑って楽しそうに外へ行った



JH「見せびらかしたかったらそうするけど？」

『やだ！ばか！』

JH「こら」



絶対顔真っ赤だと思う
ジョンハンさんに見られたと思ったら恥ずかしいし
もう今日からの旅行まともに人の顔見れなそう



JH「付き合ってんの？」

『………てない』

JH「あらまぁ」

『スンチョルさんと友達なの？』

JH「あー高校からの」



なんとなく、納得した
ちょっと意地悪な所とかストレートにものを言う所とか
少し似てるし仲良くなりそうだなって思う



JS「ちなみに僕もだよ」



突然後ろからひょこっと顔を出した男の人
これまた…綺麗な優しそうな人



JS「はじめまして、ジョシュアです」

『あ、ソラです』

JH「3人腐れ縁」

『イケメンはイケメンと仲良くなるんですね』



3人並ぶとすごそう
学生の時なんて…モテモテだっただろうな




JH「はい完成」

『ありがとうございます！可愛い？？』

JH「めっちゃ可愛い」



ジョンハンさんが居てくれて良かった
旅行だしと洋服は色々挑戦してけれど
髪の毛はそこまでアレンジが得意じゃなかったから



JS「可愛いね」

『あ…ありがとう、ございます』

JS「なんでそんな怖がってるの」



ほぼ初めての人に言われる"可愛い"は怖い



JS「そろそろ出発みたいだよ」



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