私の王子様じゃない！

#033 ページ33

.



次の日の大学では好奇の目を向けられて恥ずかしかった
お昼まで2人と講義が被らない月曜日
食堂で2人を待ってる間もドキドキして
ずっとノートを眺めるフリをして顔を上げられなかった



ドサッ)



目の前に荷物が置かれたのでどちらかかと思って
勢いよく顔を上げるとそこにはミョンホ先輩



MH「わぁ、やっぱりソラだ」

『先輩、』

MH「誰かと思った」



そうだった、同じ大学なんだったと思い出して
うるさいもう1人の先輩の存在を探してしまった



MH「ミンギュは今日は二日酔いで休み」

『え…そうですか』

MH「残念だったね、こんなソラが見れなくて」



スマートに目の前の席に座って
色が完全に変わった私をじっくりと眺める



『変…ですよね、金髪なんて…』

MH「そう？すごく綺麗だけど」

『あ、ありがとうございます…』



少し微笑んでそう言われると素直に嬉しい
髪色が変わったとしても褒めてくれる友達なんて
今まで2人しかいなかったから



SG「ソラ！？髪！！！！」

VN「わお！めっちゃいい！」



クールに見えて意外とリアクションの大きいハンソル
バタバタと駆け寄るスングァンと同じように
私と先輩の近くに駆け寄ってきた



SG「どうしたの？良すぎる！ビジュアルやば！！！」

VN「本当に綺麗！こんなに似合うって知らなかった！」



素直に、それより少し大袈裟な2人に
私と先輩は目を合わせて笑った



MH「ね、似合ってるって言ったでしょ」

『はい…嬉しいです』

SG「ヒョン、これは…」

MH「うん？」

SG「ミンギュヒョンのタイプど真ん中です」



ミンギュ先輩…
土曜日は実際あまり話せなかったな
もしかして先輩たちも旅行に行くのかな？



『あの、先輩たちって週末…』

MH「あぁ、スノボ？」

SG「ヒョンたちも行くの？わぁ！楽しみ〜」

MH「行くよ、3人も？」

SG「はい！」

『え゛』



まだ行くって言ってないし…
てゆうか行かない方がいい気がしてる



MH「ジュニヒョンも来るよ？」

『………うーん、』



悩んでしまうのは、気持ちが追いつかないから
自分でもわかってる
大人な刺激を受けすぎて麻痺してる
どうしたらいいか、わからない



.

#034→←#032

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す