私の王子様じゃない！

#022 ページ22

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SC「これ吸い終わったら戻るから先に行ってな」



ソファでどうしようかキョロキョロしていると
少し笑いながら声をかけられた



『……どれくらいかかるの？』

SC「一緒に戻りたいの？」

『違う！単純に気になっただけ』

SC「5分くらいかな？」



煙草って高いんだよね…？
たった5分のためにお金かけるが大人なの？



『なんで吸うの？』

SC「なんでかな？」



別に意味なんてないのかな



SC「あーでも、」

『？？』

SC「昨日からソラとキスした後吸いたくなるんだよな」

『………お口直し？』



まさかの答えにまたムッとしてしまう



SC「足りないんだよ」

『…………』

SC「もっとキスしたくて我慢できない時に吸ってる」

『……ほんと、恥ずかしい事ばっか言う…』



もうこれ以上話したらもっと恥ずかしくなると思って
ソファから立ち上がってバタバタと部屋から出る
後ろからは小さな笑い声が聞こえた



ガチャ)



『わっ！？』

HS「うおっ！！！」

『あ！す、すみません…』



途中でさっき部屋に入ってきた人とぶつかりかけた
ホシさん？って言ったかな
一瞬目が合ったけど耳まで真っ赤だった


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-seungcheol side-


コンコン)



HS「ヒョーン」

SC「ノックを覚えたな」



申し訳なさそうに部屋に入ってくるホシ
さっきは勢いよく開けたドアをそーっと開ける



HS「さっきはごめん、」

SC「おん、大丈夫」

HS「ウイスキーが届いたから報告」

SC「オッケー」



煙草を灰皿で揉み消して１つ伸びをする
ホシは俺が怒っていないとわかって安心したように笑う



SC「あぁホシヤ」

HS「うん？」



SC「あの子の肌、見てないよな？」



HS「みっ、見てない」

SC「ならいいよ」



別に脅したりしてる訳じゃなくて
あの子の肌は誰にも見せたくないなと思っただけ
それ以上も以下もない



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