#051 ページ2
.
パタン)
ゆっくりと閉まる扉
カードキーを差し込んで灯りが付く数秒
SC「ソラ…ん、っ…」
『っふ…んぅ……』
繋いだままの手は両手とも指が全て絡まる
首が痛くなるくらい高い位置にある彼の唇
何度も何度も角度を変えて
全てが奪われるように繰り返されるキス
溢れる水音と2人の吐息
全部が混ざって、どちらの物かわからなくなる
SC「俺の名前、呼んで」
スンチョルって呼んで
甘い声で言われて体が震える
『す、んちょる…すんちょるっ、…』
SC「もっと」
『ぁッ…ん、すん…っ』
舌を絡められて名前を呼びたくても言葉にならない
代わりに溢れるのは荒い息遣いと水音だけ
終わらせたくないな
ずっとキスしていたいな
でも、タイムオーバー
SC「俺、戻らないと」
『…はい、』
SC「そんな寂しそうな顔しないで」
『リーダーですもんね』
そう、彼はあの場に居なくてはいけない
SC「リーダーが会食抜けてホテルでキスしまくってんの、ちょっと面白くない？」
『お、面白くないですっ』
ずっと見たかった溶けるくらい優しい瞳
初めてキスをしたあの日から私は彼に惹かれてたんだ
SC「俺たち、韓国に帰ったら話をしないと」
『…はい』
SC「とりあえず連絡先交換しよう」
連絡先も知らない私たち
こんなこともあるんだな、なんて
SC「ジョンハニと連絡先交換してただろ」
『しました』
SC「ばか」
『それ日本語、』
突然出てきた日本語の悪口に驚いてる隙に
ポケットから出した携帯を奪われる
慣れた手つきで何か作業をして返される
SC「今日はもう鍵閉めて寝て」
『ん、わかりました』
SC「いい子」
また頭を撫でられる
こんなに嬉しいことだったんだ
SC「ベッドまで連れていかないよ」
『はい』
SC「絶対に鍵閉めてよ」
『わかってますって』
SC「じゃあ、また明日」
ちゅ)
触れるくらいのキスを落とされ扉を開ける
『………また明日、』
小さな声でそういうと
部屋から出かけていた体を翻して頬に手を添えられる
しっかりと私の目を見て優しい表情
SC「……好きだ」
トクン)
SC「おやすみ」
私が欲しかった言葉
彼が部屋を出て行った後また涙が溢れた
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1226人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゃんこ(プロフ) - Sherryさん» 【Sherry様】いつもありがとうございます！私の理想の🍒さんをぶち込んでるのですが、好きだと思って下さって本当に嬉しいです☺️これからも楽しんでくださる様に頑張ります！ (2月9日 7時) (
レス) id: 4c7e543a20 (このIDを非表示/違反報告)
Sherry(プロフ) - いつも拝読しております。私も好きすぎて終わってほしくないくらいです😍これからも応援しております！！ちゃんこ様の書く🍒が最高すぎます!!!! (2月7日 1時) (レス) @page50 id: 4cd4074c8e (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - くろねこ。さん» 【くろねこ。様】ありがとうございます！すごく嬉しいお言葉です🥹かっこいいと可愛いを行き来する🍒さん最強ですよね！これからも頑張ります！ (2月4日 23時) (レス) id: 4c7e543a20 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんこ(プロフ) - ルルさん» 【ルル様】無事に見れた様で安心致しました☺️お話の感想もありがとうございます！※と合わせて、これからもぜひ楽しんでください！ (2月4日 23時) (レス) id: 4c7e543a20 (このIDを非表示/違反報告)
くろねこ。(プロフ) - ちゃんこさんの書く🍒が1番好き。いつもありがとうございます♡ (2月3日 10時) (レス) id: 065424fadd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんこ
| 作成日時：2024年1月21日 20時
