煩悩が八つ ページ10
卯は走り出し、僕はそれについて行ける程の脚力もなく。
身長差と体の筋肉量なんだろう。・・・筋肉・・・量・・・。
この大戦が終わったらムッキムキになれるよう頑張る。(ただ死なないのが役立つだけだし)
置いてきぼりにされたので、とりあえず逆方向に行く事にした。
死体を分離させて歩かせた先、亥の向かった方向へ。
程なくして、歩いていればそれは見つかった。
A「跡形も無い・・・これは凄くえげつないなぁ・・・」
骨ばかりが残る悲惨な物だった。
僅かだが、赤く染まったブラウスらしき布、それとスカートのオレンジの皮のような色の布、それが残っていてやっと解ったくらいだ。
どんな殺し方をしたらこうなるのだろうか・・・。
僕はまた、少し先に進んだ。
そこには、戌の死骸があった。
これはまた、違う殺され方をしていた。
頭を潰されている。
腹も裂かれているところから、もう獣石はないだろう。
誰がやったんだろう・・・前のは多分、丑とか・・・？戌のは馬なんかが握りつぶしたとか・・・？
まぁ誰が殺そうと知ったこっちゃ無い。
そろそろ卯の方探すかなぁ・・・と、亥の死骸を通り過ぎたあたり。
ボロボロの鳥が一羽飛んできた。そして、それは付いて来てとでも言うように不安定に来た方向へ戻っていく。
とりあえず、それについて行くことにした。
それについて行き、歩くこと何分か。
やっと卯の姿が見えた。片手には申の死骸。
A「うわ、それ優勝候補」
卯「えへへ、おともだちまた増えたよ！」
嬉しげではあるが、むっちゃ恐ろしいとしか思えない。敵に回さなくて良かった・・・。
強敵になるハズであった者たちを次々に“おともだち”へと変えてゆく様には流石に恐怖しか抱かない。まぁ裏切られても二十秒あれば生き返れるんだけど。
卯「ねぇねぇAくん、ここからは別行動するね。おともだちが増えたからやることも増えそうなんだ！」
末恐ろしいってこういうこと？またおともだち増やすやつだろ。申手に入れたら丑もおともだちにしてとか？快進撃じゃねぇか。
A「解った。僕もそれなりにうろついてくるから。」
生存確認なんだけどね、実質。まだ僕の獣石は僕が持ってる。
そういえば、ドゥデキャプルとかいう爺は優勝者以外も生きていたらいけないなんて言って無いよな。俺みたいな例外用意したくらいだし。
独断だが、生き残ってみよう。
そうやって、少しズレた道を歩き出した。
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蒼常 - 宇宙ノイズさん» ありがとうございます。・・・現在、このなんとなーく終わってしまった小説に、なんとなーくなその後のような番外編でも作ろうかと思いますが、どうしようかなと・・・。 (2018年6月16日 20時) (
レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙ノイズ - ありがとうございます。俺特過ぎて発狂しました。そして現在、39.7度の高熱にうなされております←唐突 でもこの小説読んだおかげで、頭は元気になりました！！本当にありがとうございます！！更新待ってます！！ (2018年6月8日 20時) (レス) id: efb5949f21 (このIDを非表示/違反報告)
蒼常 - やだ・・・更新放置してたらこんな有り難いコメントが・・・(土下座） (2018年6月2日 23時) (レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙ノイズ - すっごいおもしろいです！！バレンタインの丑さんと卯くんが特にwwww 卯くん楽しそうですねwww更新待ってます！！ (2018年5月14日 0時) (レス) id: efb5949f21 (このIDを非表示/違反報告)
蒼常 - あああああざます！・・・数話しないと主人公がしゃべらないという欠陥ですみませんんんんんんんんん(歓喜のあまりブリッジした) (2018年3月4日 22時) (レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼常 | 作成日時：2018年1月25日 0時
