煩悩が五つ ページ7
床が大破した。
これが開始の合図だった。
否、ドゥデキャプルとかいうオジサマが開始の宣言を出したのだがこっちのがわかりやすい。
申の戦士が平和主義をまっとうしようとしたが、全く持って意味は無くなった。
そりゃまぁそうだ。もちろん僕は賛成などしなかった。流石に、恐ろしげである賭けなのだから。
僕は死体共々そのまま着地した。
瓦礫であちらからは見えないようだが、割と近くに亥の戦士がいた。
他の戦士はあの大破でバラバラに身を潜めたようだが。
亥が近くに居る訳だし、亥の腹をかっさばく算段を立てていると
卯｢誰からでも、別によかったんだけどー。よかったんだけどー。｣
と、この状況にそぐわないような(まぁ戦士ならば普通なのだろうけど)のんびりとした口調の言葉が聞こえて来た。＿＿卯の戦士である。
卯｢きみは僕に、あらぬ疑いをかけてくれたからねー。その恨みは晴らしておこうかなと思って。ほら、すっきりしない気分で戦いに臨んでも、いい結果は出ないものでしょ？メンタルってとても大事だからね。まったく、証拠もないのに人を疑うなんて、きみはなんて酷い奴なんだ。人間性を疑うよ。｣
・・・一方的な物言いをする卯。なんとも自己中なことで。
こんなのに殺された死骸の巳を横目に、というか死骸が隣に居るのだが。
亥｢『亥』の戦士_『豊かに殺す』異能肉｣
卯｢『卯』の戦士_『異常に殺す』憂城」
お互いが名乗りをあげた。戦闘開始だ。
もう戦闘開始か、なんて思う間も無かった。
何故なら隣の死骸が動き出したからだ。驚きで目を見張った。死骸はこちらに気が付いていたようだが一目散に亥の戦士を羽交い締めしにかかった。
亥の戦士も予想外だったのだろう。動けずあっという間にやられてしまった。
亥は首だけで後ろを振り返ると驚愕の表情を浮かべていた。
ここからはもう最初の優雅さなんて捨ててしまっていた。
亥｢お……お前……ネクロマンサーか！｣
卯｢ネクロマンチストだよ。僕は殺した相手と、お友達になることができる。｣
異様な空間だった。亥の傷は深いが案外元気そうじゃないか。名乗らないのだから手出しはいけない。不意打ちは流石に気が引ける・・・という人間でもないんだよね自分。
卯｢彼・・・『巳』の戦士を殺したのは僕じゃないなんて嘘をついてごめんね。きみが、僕の属性を知っているかもしれなかったから、用心したんだ。｣
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蒼常 - 宇宙ノイズさん» ありがとうございます。・・・現在、このなんとなーく終わってしまった小説に、なんとなーくなその後のような番外編でも作ろうかと思いますが、どうしようかなと・・・。 (2018年6月16日 20時) (
レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙ノイズ - ありがとうございます。俺特過ぎて発狂しました。そして現在、39.7度の高熱にうなされております←唐突 でもこの小説読んだおかげで、頭は元気になりました！！本当にありがとうございます！！更新待ってます！！ (2018年6月8日 20時) (レス) id: efb5949f21 (このIDを非表示/違反報告)
蒼常 - やだ・・・更新放置してたらこんな有り難いコメントが・・・(土下座） (2018年6月2日 23時) (レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙ノイズ - すっごいおもしろいです！！バレンタインの丑さんと卯くんが特にwwww 卯くん楽しそうですねwww更新待ってます！！ (2018年5月14日 0時) (レス) id: efb5949f21 (このIDを非表示/違反報告)
蒼常 - あああああざます！・・・数話しないと主人公がしゃべらないという欠陥ですみませんんんんんんんんん(歓喜のあまりブリッジした) (2018年3月4日 22時) (レス) id: 50e56d9f31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼常 | 作成日時：2018年1月25日 0時
