審神者さん、ヒーロー目指すらしいよ。 (ページ26)

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19話『邪-ジャ-』ページ26

黒いモヤ『イレイザーヘッドに13号、先日頂いた教師側のカリキュラムにはここに【オールマイト】がいるはずでしたが』

黒いモヤがそう喋った

もしかしたらあのボヤ騒ぎはあの人達の仕業だったのかもしれない

手の仮面を付けた男『なんだよ…居ないのかよ…折角こんなに大衆引き連れて来たのにさ…オールマイト…平和の象徴…
子供を殺せば来るのかなぁ……どう思う？雫』

手の仮面を付けた不気味な男の問いかける先には見知った顔の男がいた

翔月『ンー、どうかなァ。でモ、ボクのオ姫サマは殺さないでネ。もシ殺しちゃったラ…キミの大事な【センセイ】さんを殺しちゃうかラ…ネ？』

なぜあの人がここにいる？

男の顔を見て呆然としていた最中、衝撃的な言葉が聴こえてきたと同時に、彼らの目的も理解した

【オールマイトに息絶えてもらう。】つまり殺しに来たも同然ということだ

爆豪くんや切島くんがモヤに攻撃をしていたけれど、私たちはいつの間にか黒い霧に包まれていた

驚きで目を瞑ってしまったが目を開けると噴水があった。おそらく広場に、一番敵が多い所に飛ばされてしまったのだ。そしてあの男のいる広場に。運が悪い

翔月『やァ。Aキミに会えたこトがユメのようダ。マさかコの歳にモなッテ本家二戻ッてきてなイなんテ次期当主ノ名が知れなイ。お祖母様からノ最終通達ハ終わッた筈ダ。キミを本家ニ連れ戻すのガボクの役目。痛いコトはしナイから大人しクボクの元ヘおいで？』

『お久しゅうございます【翔月御兄様】残念ながら御兄様の御要望は受理することは出来かねません。それに私は本家から縁を切るつもり。家族に生き方を決められるなんて真っ平なんですけれど？』

御兄様と呼んでいるけれど実際は従兄弟である。御兄様と呼んだ方が良いしあの人からしたら御兄様の方がいいだろう

まあそんなことを考えながら刀を抜く。

みつ兄ごめん。ちょっと借りるね

翔月『御兄様ッて呼んだこトは褒めてあげル。でモ話が違うなァ。キミは生きテ本家に連れ帰らないトこの家困っちゃウーっ……まあ、ボクの野望を邪魔するのならお仕置きは必要だよね』

そう言って超絶サイコパス従兄は持っていたステッキを鎌に変化させた