審神者さん、ヒーロー目指すらしいよ。 (ページ21)

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15話『動き出す悪意』ページ21

noside

某所

光から閉ざされた薄暗いバーには手マスクを沢山付けた男と黒いモヤの男が居た

それと得体の知れない脳が剥き出しの化け物

手マスクの男は新聞を見ながら声を上げる

??『見たか黒霧………オールマイトが教師だってさ』

黒霧と呼ばれたモヤの男はグラスを拭くのを辞め男の方を見た

黒霧『ああその事なら今朝ニュースでやっていましたよ。見なかったんですか？死柄木弔』

死柄木弔と呼ばれた手マスクの男は首を掻きむしり

死柄木『朝起きるの苦手って言ってんだろ』

と言い黒霧を一睨みするとまた新聞の方へ顔を向けた

コツコツコツ____

バーの方に足音が近づいてくる

コツコツ___それはだんだんと近づいていき

翔月『やァ』

足音の正体は翔月。扉からちらっと顔の半分だけ覗かせるようにしている

死柄木『誰かと思って戦闘態勢に入りかけたよ。来るなら言え』

翔月『ハイハイ。だっテ連絡するノめんどくさイんだもン。』

椅子にガタッと腰掛け翔月は気だるげに話す

死柄木『いつもそうじゃねぇかお前。いい加減その不気味な笑みを崩すぞ』

翔月『まァまァ。そんなことよリ。アの件は？明日情報を手に入れるンでしょ？』

死柄木『ああ。その件なら準備は出来ている。』

翔月『きちんと成功させてよネ。オレの可愛イ姫君のためにモ』

翔月は黒く細長いペンくらいの長さの棒をくるくる器用に回しながら話す

その顔は愛と狂気に満ち溢れていることは同じ空間にいる彼らも知らない______