マジですか!? -16- ページ16
.
ドアのすき間から智くんを覗く。
「わざわざありがとうございました。よろしくお願いします。」
にっこり顔で挨拶して。
.
よしっ！！
いつもと同じ！！
これでやっと元通り？
.
じーっと覗いていると、つかつかと智くんがこっちへ向かってきた。
ドアを開けるとにっこり微笑んで。
「よかった〜、智くん！元に戻ったんだね？」
思わず抱きついたら、
「離せ‥。」
「……えっ！？」
「離せって言ってんだろっ！？？」
怒鳴られて、思いっきり突き飛ばされた。
ポカンとしている僕にニノミヤがすり寄る。
.
何？？？？
戻ったんじゃないの？
「おめーは余計な事ばっかしやがって！俺が変に思われただろ！？」
フンッと鼻を鳴らした智くん。
どどどゆこと？？？
「せっかくサトシになりきってたのによ〜！」
……。
はぁ〜？
「まさか、ええええんぎ？さっきの演技？」
「当たり前だろ！！何たってサトシがいね〜と、
のたれ死ぬしかないからな。ちゃんと稼いでもらわないと！」
「そんなっ！！」
なんてヤツ！
真剣に心配してたのにっ！
.
「あはははは〜！！」
突然笑い出したまつじゅんくん。
「おもしれ〜！！」
って！！！
えーーーーっ！！
ぜんっぜん面白くないって！！！
どーすんのコレ！？
「いっそこのままでも…。」
恐ろしい提案をするまつじゅんくんに、
「ダメダメダメダメ！！そんな恐ろしい事…。ねぇ、智くん…。」
.
抱えてた智くんを見ると、スースー寝息をたてていた。
緊張感なさすぎっ！！
確かにワンコとしては飼いやすいけど…ね？
.
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 24人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：四葉よつば
作成日時：2011年3月27日 1時
