稲荷崎マネは伝えたい

【勧誘されました】2 ページ8

貴女side


角名くんに言われた通りノートに書いて、2人に見せた。


侑｢え！ちょ！それは！｣


治｢は、はやまるな！！｣


…え、何て書いたかって？


【北さんを呼ぶまで残り10秒】


北｢お前ら、何しとるん。｣


侑/治｢うわぁぁぁぁ！！｣


北｢なんや失礼やな…で、治のクラスの子は帰らんで大丈夫なんか？｣


？｢あぁ、なんかさっき侑達がマネ勧誘しとったで｣


ハーフみたいな人と話したあと、北さんがこっちに歩いてきた。


北｢主将の北信介や。すまんな。アイツらが。｣


【大丈夫です】


北｢集合！始めるで！｣


そして、部活が始まった。


ブロックする音


スパイクが決まった音


タイマーが鳴った音


やっぱり、バレーって見てて楽しいんだよね。


一回いとこの試合見に行ったことあるけど、熱気とか迫力とかもうすごかった。


部活が終わった後、治がこっちに走ってきた。


治｢どうや？面白かった？｣


【見ててすごく楽しかった】


侑｢どや？マネやらん？｣


治｢おいツム…あ、まぁ無理にとは言わんけど出来たら…｣


【マネージャーしたい】


侑｢お、マジ？！｣


治｢…ほんとにええの？｣


【うん】


侑｢よっしゃー！！よかったな！サm((ドス ぐはっ…｣


治｢今、何て？｣


ｽｯ【北さんを呼ぶまで残り10秒】


侑/治｢「すみませんでした」｣


【じゃあそろそろ帰るね】


治｢あ、待って俺も一緒に行く｣


侑｢ヒューヒュー！｣


治｢おいツム家帰ったら覚えとけよ。｣


【道覚えてるから大丈夫】


治｢やからそうやなくて、もう暗いんやから女子1人で歩かせられん。やから…送らせてくれん？｣







【やっぱり熱あるのでは？】


北｢なんや治、熱あるんやったら先言えや｣


治｢だから違いますって！！｣



結局、治と帰ることになりました。





治side


｢あなたはバレーしとったことあるん？｣


【したことはないけど、いとこの試合見に行ったことはある】


｢あなたのいとこバレーするんか…一回試合してみたいわ。｣


【そのうち会う機会あると思う。高校生だから。】


｢え、まじか…どこの高校なん？｣


【白鳥沢ってとこにいる。】


｢えっあの？！｣


【うん】


心なしか、ノートで答えるあなたの顔が少し笑っているように見えた。

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