【昨日も今日も】 ページ33
貴女side
あの日から私と声の主は仲良くなった。
でも最近声の主は私の心配ばかりするようになった。
《外の世界では何をしていたの？》
声の主は私の住んでいた世界のことを"外の世界"と呼ぶ。
「うーん…いろいろ？人並みの生活おくってた」
《ふ〜ん。》
そんなやり取りを続けていたある日、不意にこんなことを聞かれた。
《あなたちゃんはさ、やり残したな〜みたいなことってある？》
やり残したこと…か。
「…特にないかな」
《本当に…？
…大事な人とか…いない？》
一 大事な人。
「…私、前の世界に帰る！」
《そう。気をつけてね。そこのドアから出られるから。》
「わかった、ありがとう！またね！」
まっさらな天井に手をふると、視線の下辺りに人影が映った。
《お母さんはいつでもあなたの味方だからね。》
「…え？」
人影に目をやると、そこには何もいなかった。
「っ…！！うん…！！」
私はドアにむかって走り出した。
治side
あなたはまだ目を覚まさん。
今日はオフということで、北さんやアラン君、大耳さんなどと一緒にお見舞いに来た。
「あなた…。今日は北さん達つれてきたで。」
あなたは横たわったまま返事をしない。
北「あなた。今は辛いかもしれんけど…気ぃ落とさんようにな。」
そう言った北さんの背中はどことなく悲しげに見えた。
しばらくあなたを励ましてみんなは帰っていった。
「あなた、今2人きりやな。」
帰ってくるはずのない返事。
溢れて止まらない涙。
「っ…あなた…。俺っ…あなたのことっ、
好きなんやっ…！！」
あなたの手を握って言った。
声が聞こえなくてもあなたに届くように。
『…し、す…』
今誰かの声がした。
けど、病室にいるのは俺とあなただけ。
ゆっくりと下を向いた。
『わたし…も、好き…だよ』
その瞬間胸に込み上げて来たのは安心感と幸福感。
「あなたーっ！！！」
名前を呼びながら抱きついた。
『ちょ、ちょっと落ち着いて…』
「よかった……！ほんっまによかった……！！」
あなたは驚いた顔から笑顔になった。
『大好きだよ。治。』
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ぺとら - ごめんなさいこの時まだかぐや様は告らせたい知らなくてただ書いてましたね…申し訳ないです、 (6月27日 17時) (
レス) id: c83a0b7ddd (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - タイトルってかぐや様は告らせたいのパロですかね?あってたらうれしいです！ (2023年3月9日 0時) (レス) id: a2584f84ac (このIDを非表示/違反報告)
ぺとら - RIAさん» 早速読んでくださって感謝です！ありがとうございます！ (2022年8月10日 16時) (レス) id: c83a0b7ddd (このIDを非表示/違反報告)
RIA - 新作も番外編も面白かったです！頑張ってください！ (2022年8月10日 14時) (レス) @page13 id: 1b598030ba (このIDを非表示/違反報告)
ぺとら - RIAさん» 始めまして！ありがとうございます！ (2022年8月9日 13時) (レス) id: c83a0b7ddd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺとら | 作成日時：2022年8月6日 15時
