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「…正気です？」
「自分では正気のつもりやで」
あんなにへらへらしていたのに、今は真剣な表情でこちらを見つめてくる。
自己犠牲精神もここまでくるとただの異常者だ。気が狂ってるとしか思えない。
だが、話としては興味がある。
「じゃあ私がゾムさんに血を与えたら、鬱さんが私の奴 隷にでもなってくれるんですか」
「せや、なんでも言うこと聞いたる」
「ふーん…」
私の好奇心は完全に目の前にいる彼に向いていた。
「じゃあ、私の血飲んでください」
「…は」
私を真っ直ぐ捉えていた青い瞳が揺れる。
「…ええよ」
ああ、やっぱり異常だ。
仲間を助けるために、その仲間を壊した原因を口にしようだなんて
私には理解ができないその思考が、なんだかとても面白かった。
「あは、冗談だよ」
その言葉を聞き、露骨に彼の肩の力が抜ける。
分かりやすい男だ。
イタズラ心が満たされた私はベッドで拘束されている男、ゾムに近付く。
「どうやって血出そうかなぁ…鬱さんナイフとか持ってる？」
「…助けてくれるん？」
「イケメン飼える機会なかなか無いですからね〜」
意外そうな声を出す鬱さんにケラケラ笑いながら返す。
なんでも言うことを聞いてくれる人なんてそう手に入るものじゃないから、条件としては悪くないのだ。
「あ、ありがとう…！」
「気が向いてるうちにやらせといた方がいいよ」
私がそう言うと、鬱は懐から小型の折りたたみナイフを私に差し出した。
そのナイフを左手の人差し指に当て軽く引くとちょっとした痛みと共に、真っ赤な液体が浮き出てきた。
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シトラス - めｯｯｯｯちゃ好きです!!!更新頑張ってください! (2021年12月21日 9時) (
レス) id: f57e900274 (このIDを非表示/違反報告)
リブロース(プロフ) - めちゃめちゃ好きです…スゴすぎる… (2021年12月3日 12時) (レス) @page27 id: 8939df14e0 (このIDを非表示/違反報告)
シュネー - え、好きです。面白いです！！幹部誰が来たんやろ………。更新楽しみに待ってます！ゆっくりでいいですよ！ (2021年11月30日 23時) (レス) @page27 id: 32127d00d4 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - とても面白いです、更新待ってます (2021年10月31日 1時) (レス) id: 315f24edd2 (このIDを非表示/違反報告)
まるみ(プロフ) - 待ってます。 (2021年9月21日 23時) (レス) id: 2e63e222b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カフェオレを飲むゴリラ | 作成日時：2021年5月9日 20時
